行って参りました。「吉田拓郎&かぐや姫 Concert in つま恋 2006」。
当日はオフィシャルバスツアーを利用。東京駅朝7:30のバスだ。朝、起きた時は日の出直後だった。たぶん帰宅は明日の日の出頃。つま恋への24時間のツアーが始まる。
まず集合場所の東京駅鍛冶橋駐車場でびっくり。明らかに平均年齢が私より上だ。このつま恋コンサートは31年前(1975年)に一度行なわれ、ある意味伝説になっているコンサート。その感動をもう一度と企画されたものだ。当時、11歳の私はそのコンサートがあったことも知らなかったし、当然、感動も影響も受けていない。たぶん当時のコンサートをリアルで知る人は私より5歳以上は上の年齢層。
私の拓郎ファン暦は、そのつま恋の後の1979年に篠島で行なわれたオールナイトライブのアルバムを聴いてから始まった。(アルバム名としてはTAKURO TOUR 1979)そのライブの迫力感は衝撃的だった。流行から何年かすでに経っていたが、そのフォーク(ニューミュージック)ブームイコール拓郎が私をとりこにした。
だから、正直、拓郎のイメージイコール篠島ライブの拓郎であってつま恋ライブの拓郎では私は無い。その後、映像として、つま恋も篠島も何度か見てきたが、つま恋は一昔前の拓郎というイメージだった。だから、つま恋アゲインの人達と少し世代がずれていてもそれはそれで納得できるものだった。
途中休憩を入れながら、現地つま恋駐車場には11時に到着。特設のバス発着場には、全国各地からオフィシャルバスが到着している。北から南からバスのナンバープレートを見たり、会話の方言を聞いていると、ほんと全国からこの静岡に人が集まっているんだなぁーと感じることができた。
ここから、入場そして自分の指定ブロックまでたっぷり1時間かかる。開演1時間前は半分くらいの入り。みんな、ゲートをくぐって会場入りするまで時間がかかっているようだ。
昼飯の弁当を買うのに30分かかった。ビールを買おうと思ったが30分以上並ぶといわれたのでやめた。そんなこんなでバタバタしていて、ようやく落ち着いたのが開演10分前の12時50分だった。
空にはヘリコプターが4台旋回。意外と注目されているようだ。(実際翌日の3大誌の朝刊やスポーツ新聞等に堂々と記事が掲載。)ヘリコプターの音でコンサートの音が消されないかと心配したけど、定刻には飛び去っていった。
さて、いよいよスタート。
オープニングは拓郎・かぐや姫の4人がそろって登場。「旧友再会フォーエヴァーヤング」を4人で歌う。さすがに1曲め、あきらかに緊張が見てとれた。
かぐや姫はここでいったんステージを降り、1部開始。まずは拓郎からだ。拓郎の1曲目は・・・「ペニーレインでバーボン」!
最初に書いたように、私は篠島ライブを聞いて、拓郎のファンになった。「ペニーレインでバーボン」はそのライブアルバムの中の中心的な曲。拓郎のファンになり、5・6回コンサートに行ったが、私は常にこの「ペニーレインでバーボン」を演奏してくれないかと思っていた。だけど、それは当時かなわなかった。いわば幻の曲だったのだ。それが、今日、いきなり一発目に、生「ペニーレインにバーボン」が聞けるなんて!!
私の拓郎ファン暦はその篠島ライブを聞いた時から始まり、その数年後、もう昔の曲はやらないと言い出した頃から急に冷めだし(実際はすぐやったが)、アルバムとかの購入は1981年頃が最後だった。つまり、それ迄の曲はめちゃくちゃ詳しいが、81年くらいから後はほとんど知らない(^^)。でも、今回のコンサートは、拓郎全盛期の曲を多く歌ってくれた。やはり、ワンモアつま恋という気持ちがあったのだろう。
1曲目の後、まぁ知らない曲をはさみつつ「ひらひら」・「ともだち」・「知識」と続き、「イメージの詩」で1部終了。
「イメージの詩」の中の”古い水夫”に自分はもうなっているのかなぁとちょっと感慨深めだった。
この後、即効で、飲み物を買いに行き(水分なしではやばいっす)、2部のかぐや姫の登場を待つ。いきなり「妹」を演る。かぐや姫の曲はベスト版とかに入っているのは全部知っている。ちょっとマニアックなのはわからない。そういうメジャー・マイナーを織り込みながらステージは進む。
空は秋晴れ。台風による天候悪化も懸念された週末だったけど、みごとなライブ日和。青い空に、いわし雲。全面きれいな芝生の上に敷物をひいて、極上のアコースティックを楽しむ。たまに吹く、涼しい秋風。日は徐々に傾き「アビーロードの街」「好きだった人」「加茂の流れに」とか続き、「なごり雪」。「お前が大きくなった時」という曲を最後に2部が終了した。
3部はふたたび拓郎パート。今回のライブはNHKハイビジョンで生中継だが、この16時から18時までの時間帯は相撲中継が入りライブは放映しない。1部でこの時間帯が実はおもしろいんだと拓郎が言っていたので、期待が膨らむ。
そういえば、昔、拓郎のステージって、曲が終わると譜面台の上の譜面をパッと落とすのがものすごくかっこよかった。今、譜面は床の上に置かれているモニターに映し出されているようで、そういうプレイがなくなっていたのも時代の変化?変化といえば、会場には大きなディスプレイが3枚、コンサートの状況を映し出している。私の席からは、アーティストはまさしく米粒以下の大きさしか見れないんだけど、そのモニターのおかげで、よく見え楽しむことができた。31年前とはものすごい技術の差だろうね。
「全部だきしめて」とか「野の仏」他と進んで、”ムッシュかまやつ”がここでゲストとして登場。会場、大拍手。二人で「シンシア」。そして、「我が良き友よ」だ!!
この部の最後は、拓郎のハーモニカ&ギターの弾き語り。曲は中島みゆきの「ファイト」。また、彼女とは違ういい味を出して夕闇に向かって、3部終了。
後編に続く