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第3回 名栗湖~棒ノ嶺ピークハントマラソン

(2005/05/30 大会参加記)

<場所:埼玉県飯能市 名栗湖周辺 9時30分スタート>

ピークハント2005
 初の山系レースとなった「名栗湖~棒ノ嶺ピークハントマラソン」。距離は10km(未公認)。10kmという距離は、通常の大会であれば、結果を別とすれば、「じゃ走ってきまーす」でこなすことができるようにはなった。が、山レースでは未知の世界。ゴールタイムの予想もできず、たぶん1時間じゃ絶対着かないけど2時間はかからないかなぁ程度だった。

とはいえ、10kmを舐めたらいけない。今回のこのレース。もしかしたら、今までで一番キツイレースだったかもしれない。 

第3回である今年は、前年・前々年とまたコースの若干の変更があったらしく、今までの参加者のタイムもあまり参考にならない。今年のコースは名栗・河川広場というところから名栗湖畔道路を周回し棒ノ嶺頂上を向かう。なお、棒ノ嶺頂上を向かう途中に距離合わせの若干の一般道の往復が加わっていた。

今回は、女房+子供2の家族で参加。といっても、私以外の3人は同時開催のネイチャートレイルウォークに参加。我々のピークハントとは別コースを8km歩くイベントだ。
我々4人は車で参加。関越・圏央道を利用して青梅で降りる。青梅からは30分くらいか?ほとんどすれ違う車もなく、8時前に現地集合場所兼駐車場に到着。
駐車場は河川広場にあり、我々の大会参加の人々とは別に川遊びやBBQの人たちも集まってきている。もしかしたら、大会後はこの河原でゆっくり遊ぶというのもいいのかもしれない。

子供達のトレイルウォークを見送って10分後の9時30分に我々はスタート。200人~250人くらいの参加人数か。それほどスタート時の混乱もなく、まずは名栗湖へ向かう。
そう、スタート地点は名栗湖の下。まずは坂道を登っていかなければいけない。事前情報では、スタート後、ほぼフラットな湖周辺を周回という話だったが、いきなりの登りに正直あせる。
500mくらいだろうか(以下距離は表示が無いため感覚的なものです)、えっちら登ってようやく栗湖畔道路を周回。
湖畔道路は我々の進行方向は下りとなる。ところが、先の登りで呼吸が上がっているのと、これからの山道を考えると今から追い込むのは躊躇ってしまう。たぶん、下りにしては遅いと思われるペースで、湖畔を3/4周。給水所を経て、いよいよ登山道に突入だ。

登山道は思った以上に急斜面。というか、高尾の一番角度があるところが続く感じか?また、道はほんと狭い。こんなところ走っていいのか?つまずいて落ちたらどうするの?ってところを、走る(いや、歩く)。
道が狭いので、ほとんど前の人を抜くことは不可能。その代わり抜かれることもない(^^)。まるで先週見たF1モナコGPのコースのようによっぽど上手くタイミングを合わせ、ものすごい加速を見せないと前走者を抜くことは出来ない(^^)。
ただ、抜くことが出来ないというのは、自分自身、今以上に無理をしなくていいということであり、それはそれで有り難いのだ。
今は、みんなに合わせて登っていればOKなのである。そんな気にさせる傾斜だった。

このコース、一切距離表示は無い。どれくらい走ったのか、特に山に入ってからは全くわからない。時計を見ても、平坦な道なら今までのペースというのがあるからなんとなくわかるが、この状況ではそれもわからないのだ。
上を見上げる。ずっーっと続く斜面。急にパァーっと明るくなる所がある。頂上?そんなわけはない。そう、頂上にはまだ時間的には十分早すぎる。ただの踊り場なだけだ。

自動車道に出る。ここで給水。攣りそうな足だったので、まず塩を口に。そしてスポーツドリンクを2杯。フルマラソンだと給水の時間ももったいないが、ここは何人かに抜かれても取る物は取りたい。

ここから5・600m?は自動車道で距離調整。数百メートル行って戻るところだ。正直、山道で上がり切った心拍を元に戻すにはありがたい場所だった。折り返しの場所では、ゼッケンを見て、係りの人に名前を呼んでもらえる。

そして残りの登りに向かう。やっぱり山道はきつい。絶対止まるまいとは思ったが、ほぼ終始歩き。顔はずっーっと下向き。ここまでくると、ランナー同士の間隔も開いてくる。競うことも無くなる反面、自分への甘さも出てくる。本当は走らなければいけない緩斜面もつい歩いてしまう。もうずっーっと、耳からは自分の息遣いしか聞こえない。たぶん、立ち止まってしばらくして耳を立てれば鳥のさえずりとか聞こえそうな山中だけど、自分だけの世界になっている。それだけ、キツイ・・・。

残り500mのコール。500m?それって残りわずかなのか?まだ500mなのか?もう、目の前に抜かせそうな人がいても、抜かす元気が無い。最後のきっつい傾斜が続く。まさしく、「ピーク」に向かう道だ。上を見る。開けているのがわかる。もしかしてゴール?そうだとしても、ラストスパートという気にはならない。思うのは、あと少しで終わるぅーいうこと。

棒ノ嶺
最後の登りを終えて、フィニッシュが見える。ゴール・・・・!!

タイムはとりあえず、マイウォッチ、ネットで1時間18分37秒。
正直遅かったのか、早かったのかはわからない。でも、終わったぁーーっていうのが本当の気持ち。
辛かっただけに、終わったあとの達成感はひとしお。長かったんだか、短かいのかわからない1時間18分だった。
その後、仲間達と頂上で少し過ごし、下山。途中、揚げたての山菜の天ぷらをいただきました。下山も結構、足に来たけど降りるのは苦にはなりません。最終的にスタート地点に帰って来たのは12時過ぎ。

山を走るのは、登りとかの走っている(歩いている)途中はめちゃくちゃキツイ。ほんと、来たことを悔やむこと多し。でも、終わるとそんなこと、忘れてしまう。それは、やっぱり達成感が半端じゃないからだと思う。今日の大会でも、たとえば山登りの途中で「来年出ますか?」と聞かれたらたぶん「ノー」。
でも、終わった時、聞かれたらたぶん「出ます」と答えてしまうと思う。山には、何か麻薬的な物があると思った10kmでした。

ゼッケンとか


一般男子(グロス) 1時間18分46秒
一般男子(ネット) 1時間18分37秒
総合順位(グロス)253人中102位
男子40歳代の部順位(グロス)66人中35位




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【いただいたコメント】
roadman1971 さんからのコメント
昨日はお疲れ様でした。また早速のアップ、これまたお疲れ様です。
僕の記録は1時間24分23秒弱。自転車のヒルクライムレースより遥かに面白く、遥かにしんどかったので、来年もリベンジにきます!
自宅からの往復150kmを自転車にしたため帰宅後死亡。レポを書き上げたらTBさせていただきます♪

2005/05/30

マハロ菊池 さんからのコメント
お疲れさまでした。山で、登りで、レースってのは効きそうですね。来年も頑張ってください。

2005/05/30

shimo さんからのコメント
きつそうで面白そうなレースですね。
来年はマークしておきます。

2005/05/30

>アロハ幸満 さんからのコメント
お疲れ~様でした!
なかなか健闘しましたよ。1時間強とは記録的にも素晴らしい。
後は、北丹沢まで山登りしましょう!
週末でも、高尾山~陣馬裏街道マラニックと称して、練習会をやりませんか?6月の新緑は最高よ!ヒロさんにも声をかけましょう!

さらに、富士登山競走までは、山練・山練・山練・・・です。
(ー'`ー;)

2005/05/30

masa さんからのコメント
>roadman1971 さん
実は昨日のうちにおおむねこのブログは出来ていたのですが、最後は眠さと酔いで、読み返しができなかったので、休みである今朝のアップとなってしまいました。

>マハロ菊池さん
ぜひ、来年はいっしょにいきましょう!

>shimoさん
アットホームな感じでよかったですよ。ぜひ2重丸でマークしておいてください。

>アロハ幸満さん
その裏街道っていうのも魅力的ですね。ただ、6月の日曜はほとんどフリーがないんですよね。月末くらいかなぁ・・(T.T)

2005/05/30

>アロハ さんからのコメント
ふふふ・・・奥高尾裏街道ですか。
日曜は難しいと昨日のお話でしたね。土曜日はどうなんでしょうかね?

2005/05/30

ラン子 さんからのコメント
まささん、コメントありがとうございました。
すごいレースがあるんですね!いやぁ、驚きました。
ご一家でレースに参加、これもすばらしいですね。

2005/05/30

HIDE10 さんからのコメント
見事なピークハントおめでとうございます。
そしてお疲れ様でした。
臨場感あふれるレポートを読ませていただくと、まささんの文章には麻薬的な物があると思いました。
ほんと大会レポートを読むたびに、来年は是非調戦したい気分になってしまいます(^_^;)

2005/05/30

masa さんからのコメント
>アロハさん
土曜日はもっとだめです。私の土曜日は、皆さんの月曜日とか金曜日とかと同じように、通常出勤日なんです。(泣)

>ラン子さん
いや、たまには家族も連れていかないと、出場停止になってしまうのです。これでも、いろいろと考えています。(^^)

>HIDE10さん
いやいや、ほんと来年はぜひ考えてください。なにか違ったおもしろさがありますよ。

2005/05/30

RASCAL さんからのコメント
私も以前「大菩薩峠登山競走」という、約15kmで高低差が1300mというレースに出たことがありますが、登っている時は辛いけど、登り終えると爽快ですよね。
ところで、やっぱり、ゴールした後は、自分で走って下りてくるんですよね。

2005/05/30

>こじろう さんからのコメント
お疲れ様でしたー。
レポートを拝読して、「おもしろそう」と思った自分が怖い・・・。来年参加するときは是非誘ってくださいね。

2005/05/30

ネオス さんからのコメント
改めてお疲れ様でした。
距離表示のない10kmの絶壁?をキロ8分ペースで駆けるなんて・・・。
富士登山、頂きすね♪

2005/05/31

旅するランナー さんからのコメント
「うれしいもの」の調味料が、たっぷりかかった山菜のてんぷらは、美味かったでしょう!
モナコGP的コースとは言いつつも、かなり険しいようですネ。

2005/05/31

masa さんからのコメント
>RASCALさん
ゴール後は自分で降ります。ただ、時間にあおられるわけではないので、のんびり・まったり降りられますよ。

>こじろうさん
たまにはこういうレースも刺激になっていいかもしれませんよ。では、来年!(たぶん)

>ネオスさん
いやいや、半分は全くの平地ですからそんなハイペースで登ってはいません(^^ゞ

>旅ランさん
天ぷらは揚げたてなんで(揚げて1秒で取らないとなくなる)やけどしそうでした。(笑)

2005/05/31

>shobun さんからのコメント
まささん、文章上手ですねえ~、目の前に山道がよみがえりましたよ。

ウエアも勝負服でしたし、気合いれて走った・歩いた様子がよく分かります!

来年のことを言うのは早すぎですけど、同じ日だったらこんどはあっちに行ってみようかな、と千葉飛翔も気になっています。60kmぐるぐるってやつ。ヒロさんに聞いていいかも、と。

ところで唐突ですが、6月おわりのころ富士山の馬返しまでのリハーサルやりませんか?じつは、ぼくも40代のうちに一度は出ようと思っているのです。早くしないと噴火が近い、とも言われてますよね。お茶屋さんまでは一人で試したのですけど、以来きっかけがなく行ってなかったのでご一緒にぜひ!神社を拝んで吉田口から登ること2度、五合目からは1度、歩いての登頂は計3回しており、4度目は走ってと念願しております。

2005/05/31

masa さんからのコメント
>shobunさん
いや、ウェアは使う機会がないので、無理やり着ただけです(笑)

馬返しの件はOKですよ。ただ6月はたぶん26日しか日曜日が空いてません。(未確定)
いっそうのこと、富士登山今年挑戦してみてはどうですか?たしか6/3くらいが締め切りだったような・・

2005/05/31

>マヒナドールうりこ さんからのコメント
まささん山頂で30分以上待っててくれたんですねぇ。スタートでは近くにいたのに、10秒ぐらいで視界から消えちゃったもんねぇ。あれなら、パパはかっこよかったんだぞう、って自慢できますね。

2005/05/31

masa さんからのコメント
>マヒナドールうりこさん
でも、パパの走ってる姿、今回、彼らは見てませんですから・・・残念!!

2005/05/31

ヒロ児玉 さんからのコメント
山鍛練お疲れさまでした。ピークハント組も充実した1日だったみたいですね。
登山道は高尾の最後の階段みたいな勾配だったのかな?
でも、まささん上りに対してかなり免疫できてきたのでは?お富士が楽しみですね。

2005/05/31

masa さんからのコメント
>ヒロ児玉さん
いやいや、免疫どうなんでしょう?あいかわらず、登りはへろへろウォーキングだし、後ろからずいぶん抜かれたし。平地とちがって、測るものがないんで、よくわからなくて不安は積もるばかり・・

2005/06/01

「た」 さんからのコメント
おつかれさまでした。
皆さんも書かれていますが、私も読んでいたら「是非来年は!」って気になってきました。
いつも素敵なレポ、ありがとうございます。

2005/06/01

まりも さんからのコメント
お疲れ様でした。
読んでいて、去年の10月に私が出た、高尾Mt.トレイルのレースを思い出しました。
まささんと同じような状況でしたよ。
でも、性懲りもなく山を走ってます。

2005/06/01

masa さんからのコメント
>「た」さん
奥武蔵参加組は出なきゃだめでしょう(^^)

>まりもさん
走り出して10分後は後悔してるんですけど、ゴール後10分後はまた出ようとか思っちゃうんですよねー。

2005/06/01

あくび さんからのコメント
土曜日に初めて山を走りました。あんなにきついものだとは!そりゃそうですよね・・・歩いてもゼーゼーハーハーいうところを走るんだもん。わかってはいるんだけれど、走れない自分が悔しくって。。それでも木々を渡る風や、頂上の展望台から臨む眼下の景色の美しさに、酸欠気味の体中がリフレッシュさせられたりして、気持ちよかったです。

山は麻薬ですかね?来年は私も名栗湖~棒ノ嶺ピークハントマラソンに出てみたい!

2005/06/06



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