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:. 東京国際女子マラソン2005観戦記

ランニング日誌 || 2005/11/21 - 19:56 ||

東京女子マラソン
 東京国際女子マラソンを観戦してきました。正直、今までこの手の大会を生で見たことはありませんでしたが、今回は仕事が休みということもあり、どうしても行ってみたくなりました。そう、あの「高橋尚子」の復活レースだからです。

この観戦は、子供二人・妻を引き連れ、引き回す計画。
スタートの国立競技場-12km・30kmの御成門付近-ゴールの国立競技場を選手より早く移動しなければいけません。さて、どうなることやら・・・。

国立競技場には、11:30頃到着。今回の移動には地下鉄1日フリーパスを購入しました。応援を予定している国立競技場-大門間は都営大江戸線で一本ですし、自宅からも地下鉄移動すれば全部1枚の切符で済んでしまうからです。
もちろん、交通費の節約もありますが、今回のレース中の移動は、時間的にタイトなところもあります。その時に、自動販売機に並ぶのを回避できることは、大きなアドバンテージになります。実際、国立競技場の券売機はものすごく混んでいました。

で、国立到着時点で、メインスタンドの半分から下はほぼ満員。そこで、我々はオーロラビジョンの方の一番フィールドに近いところに陣取ることにしました。
しばらくすると、Qちゃんがアップでトラックを走り始めます。(なんかアップはトラックを逆回りするんですかね?皆そうしてました。)観客は、みんな彼女に声を掛けます。その声がこちらに向かってくるので、彼女がこちらに走ってくるのがわかります。おお、目の前!彼女はたまに手を振ったりしながら、フィールドをかけていきます。やはり、人気はピカイチです。でも、彼女を見ているとそれがプレッシャーになっているようには見えず、すべてをポジティブに受け入れているように見えます。

5年前のシドニー五輪の優勝、4年前のベルリンの20分切りでの彼女は、我々市民ランナーに強烈なインパクトを与えてくれました。これらで走り始めたり、元気をもらったランナーは多いはずです。そして2年前の東京女子マラソン。
私はもう、オッズでいえば1.0倍をつけるほどの高橋尚子絶対ダントツ優勝を確信していました。どれくらい大差を付けてゴールするかだけが注目。ところが、ご存じのような結果になってしまいました。
それから2年。同じゼッケン番号31で彼女は走ります。が、今回は、そう本命であるかもしれないけど、絶対ではありません。いや、本当にゴールまで来るのだろうか?たぶん、私を含め多くのファンは、優勝して!と思うだろうけど、必ず優勝すると確信している人は少ないのではないでしょうか?それだけ、2年前の結果はインパクトがあり、さらに2つ歳を取ってしまった今、本当にリベンジできるのか?そんな気持ちが私にはありました。もしかして、これが高橋尚子の最後のレースになるのではないだろうかって。

今回、ラジオを忘れてしまいました。TVで見ていればリアルタイムで順位やレース内容がわかりますが、逆に移動を伴う今回は、リアルな結果を知ることができません。唯一は、携帯電話のi-modeで公式WEBから知ることができる5分から10分遅れの5km毎の上位選手のタイム速報だけです。

12:10分。スタート。トラックを2周と3/4しますので、我々の前を3回通過してくれます。1周目・2周目そして3周目。トップグループです。少しホッとします。で、彼女達が外に出ていったのを見て、移動開始。

ところが、考えることは皆一緒で、競技場から出るのに、大混雑。時間がかかります。競技場出口(一部しか開いていません)から遠いところに陣取ると、思った以上に時間がかかるので注意が必要です。

国立競技場駅の長いエスタレーターを使ったり、階段を駆け下りたりで、大江戸線に乗車。先ほど書きましたとおり、一日券利用もしくは、事前に切符購入がここではポイントです。

国立競技場から大門までは大江戸線で通常15分。もちろん電車待ちの時間、そして、改札を出てからも移動の時間がかかります。競技場で購入したガイドブック(500円也)によると、私たちが見ようとしている御成門ポイントの予想通過タイムは12時52分。つまりスタートから32分後。大門駅から御成門までは5分くらいかかりますので、時間的にはあまり余裕がありません。

で、御成門に到着したのが12時50分くらい。もうすこし、ここから移動してよく見えるところに行きたかったのですが、そんな余裕もなくものすごく混んでいるポイントで待ちます。携帯で5kmのタイムを確認。まだ、Qちゃんはトップグループです。10kmの結果はまだ発信されていません。ここ12km地点に彼女はどういう順位で現れるのか?まだ序盤ですし、トップと信じたいのですが・・。
みごと上位グループで我々の前を通過。

この後、近くのマクドナルドで昼食。同じ場所が折り返し後、30kmちょっとの地点(30kmの給水ポイント)になるので時間調整です。予定時間の10分前には、応援ポイントに再び到着。ここで、道を渡ってしまうと(つまり往路の選手側)、選手応援後、再び道を渡って駅への移動というのが制限されるため、反対側で応援することにしました。(実際今回は、トップ集団と後続がずいぶん開いていた為、横断させてくれていたようです。)

携帯からの情報では折り返し地点でQちゃんはまだトップグループです。何度も確認する5km毎の速報にホッとされます。
はたして、この30km。彼女はトップで現れてくれるのか?レースが動きだすとすればこの時点で動いている可能性はあります。

30km地点、Qちゃんがトップ集団3人にひとりであることを確認。ああよかった。これが正直な感想です。あと12km。がんばってくれー。
さぁ、我々もゴールへ移動だ。

ここも時間的にタイトです。でも、ゴールシーンはぜひとも見たい。ああ、息子がトイレだって。(^^)

大江戸線の長い階段も家族4人で一生懸命登って、再び国立へ。
もう、競技場に入る道路とかも人でいっぱいです。今、レースはどうなっているんだろう?もう終盤です。何かあってもおかしくない・・・。

競技場入り口手前のモニターに人が群がっています。見ると、高橋尚子が一人で走っています。
トップ?それとも・・・?

東京国際女子マラソン
競技場内に入ると、彼女がトップであることを確信しました。モニターに映る独走の高橋尚子。今、何キロ地点?えっ、39km?後ろとは30秒近く?
競技場内に現状のアナウンスが流れる毎に、盛り上がります。
ヘリコプターが近づいてきます。
そして・・・・Qちゃんが競技場内へ・・・・!
「ウォォォォォォォォーー!!」
ついに来ました。やっぱり強かった。ダントツです。

両手をあげて、ゴーーーール!!

この結果。すごいです。いい意味でほんとに予想を裏切ってくれました。これほど完璧にレースを終えるなんて。

2度と彼女がトップでゴールテープを切るシーンはもう見れないんじゃないかと思ったことも何度もありました。それが、テープを切るシーンを今日、生で見れるなんて。まだまだ、彼女は我々を興奮させてくれそうです。
おめでとう!!ほんとうに、おめでとう!!


なお、市民の部で出場していた谷川真理選手。2時間40分46秒ですよ!これもすごい結果だと思います。
最近、TVや各種イベントに出ていて、どちらかというとタレントランナーの印象がありました。それがこのタイムですよ。半端じゃない練習とかしていたのでしょうね。ほんと現役でいけますね。

とにかく、天気もよく、いろいろとせわしかったですが、経験としては面白かったです。ゆっくり、あーでもない、こーどもないと言いながらレースを見るにはTVが一番でしょうけど、生も悪くないですよね。


最新アクセス:2024-11-22 07:36:54 / 6240

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COMMENTS

Aloha!Moana さんからのコメント


ご家族の皆様!お疲れ様でした!!

奥様そいてお子様!!お父さんのお陰で東京都心散策でしたね!!

2005/11/21 21:07

亀オヤジ さんからのコメント


ホント、久々に感動しました。
やっぱりスターですね。
スパートはアレが本当のQ加速・・・。

2005/11/21 21:20

HIDE10 さんからのコメント


私は、後半戦TVにかじりついて応援していました^^
なーんか、故障した足が心配で足ばっかり見ていた気がします^^;
他の追随を許さないスパートには、熱い思いがこみ上げてきました。
そして、インタビューのQちゃんらしいコメント、最高のQちゃんスマイル・・・
もう言うこと無しで感動しました。
北京に向けて、ガンバってほしいです。

2005/11/21 21:45

こうめ さんからのコメント


生で見られてうらやましいです。
結構な距離、歩いた(走った)んじゃないですか?

2005/11/21 22:15

ヒロ児玉 さんからのコメント


本当に生で移動しながら応援するのも一緒に走った気分でいいもんですね。彼女は2年間アテネ落選や故障に泣いたり等いろいろあったから、トップで国立競技場に入って来たQちゃんの姿見たらなんだか感無量でしたよ。

2005/11/21 22:18

こじろう さんからのコメント


ご家族での応援ツアーお疲れ様でした。やっぱりTV観戦よりも生で観る方が迫力もあるしいいですよね。

2005/11/21 22:31

マハロ菊池 さんからのコメント


国立ただだもんね。見に行かなきゃ損でありますよね。ちなみにまだ2005年でありますよん。

2005/11/21 22:45

きょうのわんこ さんからのコメント


最後まで何があるのか分からないので、心配して見ていました。でも、本当に良かった。Qちゃん、おめでとう。もっと大きな夢に向かってGO!

2005/11/21 23:37

RASCAL さんからのコメント


2年前の因縁のあの四谷の坂で、ラジオを聴きながら見てました。
ちょっと苦しそうだったけど、でもしっかりした足取りで、あの時間が止まった坂を駆け上がっていきました。
本当に涙が出そうになりました。

2005/11/21 23:45

masa さんからのコメント


>アロハさん
なかなかいい秋の日でした。

>亀オヤジさん
ナイス。おやじギャグ(^^)

>HIDE10さん
たしかに北京まで楽しみですね。

>こうめさん
東京を選んでくれたので生で見れました。意外とQちゃんとは縁があって、市民大会のゲストとかでも何回か見ていますが、今日はちょっと違いましたね。

>ヒロ児玉さん
実は私はレース前のアップを見ただけで、ぐっっと涙が・・・

>こじろうさん
でも、TVもアリですよね。ビデオに撮っておけばいいと思いました。途中の解説とかも聞きたかったし。

>マハロ菊池さん
はは。2006さっそく直しました。

>きょうのわんこさん
そうそう。ホント最後まで何があるかわからなかった。それが本音でした。ゴールしてホットしました。

>RASCALさん
すごいですよね。高橋尚子伝記に多くのページを割かれるような記念のレースでしたね。

2005/11/22 23:27

RASCAL さんからのコメント


それと、私も谷川真理さんすごいと思いました。
Qちゃんの影であまり話題になってないけど。
一度は頂点に立った選手が、引退して、40歳半ばになって、それでも自己ベストの10分落ちくらいで走るのだから、並大抵の努力、精神力じゃない。
やはり、もともとは市民ランナーだった人だから、努力を続けられるのかな。

2005/11/24 00:53

走る9番ライト さんからのコメント


僕はラジオでも聴けず、テレビでも観られず、インターネットに頼って情報を漁りましたが、実際に現場に足を運んで応援してあげられるのがいちばんですね。そういう声が、Qちゃんに届いたのでしょうね。お疲れさまでした。

2005/11/24 16:54

roadman1971 さんからのコメント


僕は大井埠頭での(自転車チームの)練習の帰り道を、第一京浜~日比谷通り~1号としたので、ちょうど逆走、12時半ごろに東京駅前で先頭集団とすれ違いました(TVにも微かに映ったようです)。先頭集団内で固い表情で走る高橋選手の姿を見つけ、後半はちゃんとTVで見ようと急いで帰りました。集団内での位置取り、そしてあのスパートと、まるで上質な自転車レースを見てるようでもあり、大感激、大感動でした。

2005/11/24 19:16

masa さんからのコメント


>RASCALさん
うん、谷川真理すごいですよね。ほんと、恐れ入りました!!って感じです。

>走る9番ライトさん
遠くで応援ありがとうございます。高橋に代わってお礼申し上げます。(笑)

>roadman1971さん
おお、さすが自転車レースに当てはめるとは、ちがいますね。でも、ホント、イチ取りとかペース配分とか、プロのレースはおもしろいですね。

2005/11/24 22:14

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