私の通っているジムはここ数年でものすごく店舗の数を増やしています。多店舗化が効率が良い為でしょうね。
そのせいか、ここのところ頻繁に私の店舗から他店舗への移動が増えています。ジムに通い始めて3年経ちますが、当時、見習いだった彼・彼女達は、ベテランとして新店舗立ち上げの為に移動していきます。
それを可能にしたのが、画一化されたスタジオプログラム等の増加ですね。昔(といってもそんなに何年も前のことは知りません。聞いた話ですが)は、スタジオプログラムというとエアロビクス系が主流で、エアロビクスというのはインストラクターに構成を任せていますから、それこそ人によるオリジナリティがあります。毎回、振りは違いますし、曲の選択もインストラクターの自由です。ですから、人気・不人気のクラスもできたりするのですが、それが個性になっておもしろいんですよね。
ところが、昨今、ジム側は数ヶ月は振りも曲も全て同じ、その代わり、だれでも参加しやすいプログラムを揃えてきています。これの方が初心者がとっつきやすいというのもありますが、指導者を作りやすいというメリットもあるんですね。
ですから、これらのクラスのインストラクターはほとんどそのジムの社員です。ちなみに、一般的にはエアロビクス等のインストラクターはフリーの人との契約で来てもらっているようです。
つまり、ジム側にすると、こういう画一的プログラムを用意することで、初心者が参加しやすい(新規会員を集めやすい)・コストを削減しやすい(インストラクターの内製化)というメリットがあります。
しかし、先ほど言いましたように、こういうプログラムって、出る側も飽きてくるんですよね。
というのも、これらは社員がやっていますから、また彼・彼女らの多くは非常に若いですから、ほんとマニュアル通りにしか動きません。プラスアルファーがまったく無いのです。それと、一部プロ意識に欠けるケースも出てきます。社員ですから、安定してますからね。
この画一的プログラムも始まった当初は、ベテランのエアロビクスも教えるような人がやっていたので、画一的な中にも非常にオリジナリティがありました。
「今日は初めての人がいそうにないので、途中の休憩なくして3曲のところ4曲やります。」とか
「今日は、どうなるかわからないけど、同じ曲で半年前の振り付けでやるから、よろしく。」とか
「今日は前半男性のみ後半は女性のみが踊ってください。」とか毎回ではありませんが、たまにサプライズが自然にありました。今では、ジョークも統一されているような・・・・(笑)
そんな、マニュアル的なスタッフも、昔からの馴染みですからいなくなるとさびしいものです。まぁ、彼らはそれでも優秀だから他店舗に移動していくんですけどね。
残るのは使えない古参スタッフと、言葉遣いをよく知らない新人・・・。あああぁぁ。