先日の9月19日AM8:50、弟である健城(たてき)が、永眠しました。癌との1年の闘病生活の結果、この日を迎えてしまいました。この時、彼33才。
彼が最初に入院したのがほぼちょうど1年前の9月下旬。脇腹が痛いということで行った近所の医者の助言で大学病院に。その時点で検査目的だが、緊急入院。検査の結果、悪性腫瘍(癌)と診断。
大腸と肝臓にまず癌を発見。大腸は閉塞する可能性もあるのでまず横浜の癌センターで大腸を切る。その後、抗ガン剤による治療を開始。副作用の辛い中、一通りのクールは完了。数値的には改善が見られると聞いていた。
今年5月、めまいと吐き気を訴え、再入院。脳に転移。ゴルフボールくらいの腫瘍が小脳部分に。手術にて削除。これにて、めまい吐き気が嘘のように無くなる。また、小さな脳の別の腫瘍についてはガンマナイフという放射線治療を行う。
8月、吐き気で再び入院。徐々に食事が出来なくなり、最後は水すら口に入らないくらいの吐き気。また、肝臓肥大を影響で体に激痛がおこる。そのものすごい辛い中、放射線治療全10回を決行。その成果もあり、水や流動食等なら口に入るようになる。
しかし、腹水もたまりだし、体の痛みはさらにひどくなる。ここで聖路加病院のケア病棟(ホスピス)に入院。最後の時を待つ。
彼は最初の時点から、癌については告知を受けていた。また、ある程度の余命についても(すでに多くの転移があったことも含めて)わかっていた。その中で辛い辛い治療や手術を選択してきた。それらは大変だったけど、術後の復活ぶり等を見ると、それまでの辛さも報われ、やってよかったという喜びが出る。だから、次もがんばろう、がんばれるという気持ちになってきたのだろう。
33才という短い人生の中で、病気が発覚してから丸一年。奥さんと二人三脚で、ひとつの目的に向かって、ほんとがんばってきた。ものすごく、中身の濃い一年だったのではないだろうか。
彼のがんばりは、私にも、ものすごく勇気も与えてくれた。何か辛い状況になったときの、糧となってくれている。
7才離れた弟は、小さい頃から子分というか子供のような存在だった。歳が離れすぎていて喧嘩もしなかったし、いろいろなところに連れていくと、本当に喜んでついてきた。
彼も結婚をし、これから何十年も家族ぐるみで付き合えると思っていただけに残念だけれども・・・
がんばったね。安らかに眠ってください>弟よ