前のブログに書きましたが、この大会が今年のメインレース。トライアスロン出場の為の大事な初オープンウォーター体験でもあります。
小さい時のトラウマか、海が、足のつかないそれが、大の苦手だったわけですが、それを克服しないことには先には進みません。そんなわけで3月以降はジムのプール通いを続け、まず水に対する恐怖を消し、東京体育館の深いプールで深さに対する恐怖もどうにか無くして、2度海に行って波に対する心理的な抵抗も小さくしてきました。
そんなわけで、初フルとかに臨むように、着々と準備をしてきて、またそれが楽しくもありました。とにかくタイムとかでなく、ゴールすることが目標。そんな気持ちでの初挑戦は走り始めた頃に戻ったようでもありました。
さて、式根島。東京からジェットホイールで約2時間半。8時20分発で11時には到着しました。そのまま民宿に車で送迎。12時からの受付に向かいます。その時民宿の人がランのコースを下見で見せてくれました。って、坂多すぎ。しかも普通走らない傾斜の・・・。
受付では、ゼッケンをもらったりスイムキャップをもらったり、腕に番号書いてもらったり。この時点で、突然の雨。スコールっぽく、レース前には止み、スタート時にはちょっと日も出てきましたが。
2時がスタートなので2時間近く時間があって、のんびり準備したり海を見てぼけーっとしたりしてました。トランジットの用意も周りの人のを見ながら完成。
そして、いよいよスタート地点に向います。
今回のレースは二つのタイプがあって、スイム1.5km・ラン10kmのAタイプと、スイム750mラン5kmのBタイプ。私は参加料も同じだしAタイプにしました。こういうのって当然距離の長い方が圧倒的に参加者が多いと思ったのですが、意外と半々くらいだったようです。またキッズ(小学生)の部も別途ありました。
Aタイプは三角形のブイを2周します。つまり1周750m。そして、島の中の5kmコースを2周。ちなみにキッズは300mのスイムと3km。すごいね。
まず、キッズがスタート。そして我々Aタイプスタート後、5分後にBタイプスタートとなります。
キッズは5人がエントリー。4人はクロールでスイスイいくのですが、一人だけ平泳ぎでどんどん離されていきます。結局前の4人は団子で海を上がるのですが、平泳ぎの子は随分離されてでも、みんなの応援を浴びてスイムを終えました。なんかそれが人ごとでないような気がして。思わず涙腺が・・・。
「では、Aタイプの方々はスタート地点に並んでください。」
おお、ついにきたか。いよいよスイムのスタートです。
ポワァーーンとかいう、号令でスタート。私は一番後ろに並んで、けりに合わないようにゆっくり泳ぎ始めました。また、周りの中に入ってしまうと意識してしまいマイぺースでは行けないのもわかっているのでとにかく意識的に後方から後方から。
この日の水温は公式にだと20度だそうで、でも20度って言われても全くわからなかったのですが、ちょっと冷たかったです。
でも、しばらくするととりあえずそれも気にならなくなりましたが。
とにかく、ゆっくりマイペースで。そんなこともありスタート直後からあまり廻りに人がいません。とにかくひとかき、ひとかき前に進むことを考えます。
でも、海は綺麗でしたよ。魚がよく見えました。時より海の中を太陽の光がスッーっと差し込んでいたりして、透明度高い!って感じ。
と、余裕でずーっと海の綺麗さを堪能していたかったのですが、脳の3/4はそんなことを考えている余裕はありませんでした。
とにかく掻く・呼吸・掻く・呼吸を淡々と続けます。ほんと淡々とです。
足が着かないとかいう恐怖心はありませんでした。確かに廻りにライフセーバーがいるのは見えていたし、ウェットスーツで浮いている感があったからです。初めて海で泳いだ時は、ウェットスーツの浮いた感は全く余裕なく感じなかったのですが、そういう意味ではずいぶんリラックスはできていたんでしょうけど。
一つ目のブイを無難にターン。ここら辺から若干波や潮の流れみたいのを感じだします。陸から見ていた時は1番目と2番目のブイの距離は短く見えたんだけど、なかなか近づきません。そこに後ろから、5分遅れのBタイプの連中が私を襲ってきます。そうマイペースで泳いでいた私を襲うかのごとく、ドバァーーっと来て抜いていきます。ひゃぁー!
2つ目のブイターンもそんなのに巻き込まれて。でも、マイペース。マイペース。連中とはちょっと離れて泳ぐ気持ちの余裕もちょっとはありました。
掻く・呼吸・掻く・呼吸。
掻く・呼吸・掻く・呼吸。
掻く・呼吸・掻く・呼吸。
そして1周目終了。この大会は陸に上がることなく2周目に入ります。
さぁ、もう一度。同じところ。
掻く・呼吸・掻く・呼吸。
掻く・呼吸・掻く・呼吸。
掻く・呼吸・掻く・呼吸。
一つ目のブイをターン。沖の方はちょっと寒い。
掻く・呼吸・掻く・呼吸。
掻く・呼吸・掻く・呼吸。
掻く・呼吸・掻く・呼吸。
二つ目のブイまでなかなか進まない。
そしてスイムゴールへ。最後の直線。350m?ライフセーバーが後ろにいるのがわかります。でも、焦らない。最後までマイペース。ラストスパートなんて決してしません。
掻く・呼吸・掻く・呼吸。
掻く・呼吸・掻く・呼吸。
掻く・呼吸・掻く・呼吸。
あ、もう足がここなら余裕で立つぞ。スイム終了です。
感激して涙が・・・と思ったら、まだトランジット、ランがあるのでそんな余裕ありませんでした。感動したかったのに。
後ろを見ると、やっぱりほとんど泳いでいる人いない!本当に亀のように、いや亀は泳ぐの速いから、何なのでしょう。とにかくほぼブービーだったわけです。
後のリザルトで知ったのですが、この時点でスイムラップが40分06秒。スイム順位129人中124位!(^_^;)
さてウェットスーツを脱いで、Tシャツを着ます。下は水着のまま。靴下は履ける準備をしていて置いておいたんだけど、足が濡れていてうまく靴下が履けそうにないので、「ええぇーい、面倒だ。いいやっ。」ってことで、そのままランニングシューズを装着。そしてコースへ。
で、いきなりの登り坂。いきなり心拍数があがります。先は長いから無理しないように。でも、そんなランの洗礼をスタート直後に受けたものですから、スイムの達成感なんかどこかに吹っ飛んでいましたよ。
さすがに、124番目のランスタートですから、後ろから抜かれることはありません。まぁ、テクテクいくとちょくちょく追い越すことはできます。でも、ここを走らせるかいという登りコースが1周につき2つあります。(小さいスロープはもっと)。
きつい登りがあれば急な下りもあるわけで、なんでこんなコースにするんだと思いましたが、1周12kmくらいの小さな島だから、選びようがないんでしょうね。
厳しい坂登って、降りたところで1周目終了。あと1周。
1周目を走っている時はもしかしたら、抜かしている人はBタイプの人かもと思うと、自分の順位は上がらないわけですが、2周目はAタイプしかいないので、抜かせば順位が上がるということです。この頃はすっかりピーカンになっていたのですが、コースは木陰が多いので6月の大会としてもめちゃくちゃ暑いということはありませんでした。
島民の方々の応援を受けながら2周目はちょっとコースのアップダウンが分かっているので、少しは精神的に楽。
しかし・・・。靴下履いていなかったデメリットやっぱりありました。うーん、残り2kmくらいですかね。カカトが若干擦れてきて痛く感じます。これでランに影響があったほどではないですけど、後にお風呂に入ったらヒリヒリしてました。
そしてゴールです。ああ、終わった終わった。
ランは51分02秒。ラン順位は48位。総合94位。まぁランニングでは30人は抜かせましたか。
ゴール後は、バスタオルもらって水やバナナ食べて安堵。死なないとは思ったけど、でも生きていてよかったと変な達成感もありました。
その後は1度、宿に戻って休憩して表彰パーティへ。島アジの刺身とかビール飲み放題とか島の焼酎とかいっぱい出てました。その後、宿に戻っていっしょに泊まっているアスリートと2次会。
翌日は昼の船の時間まで、海中温泉ね。適度な温度でカラスの行水の私でも1時間くらい入っていました。これも無料。
船代とか、宿代とかは別途かかりますが、大会のアミノバリュー飲み放題やウィダー支給、ミニチュアTシャツの記念品やバスタオル、そしてパーティとか見るとものすごくコストパフォーマンスが高いですね。A/Bタイプ合わせて240人くらいだから元取れないだろうと思います。まぁ島民600人の島に応援とかライフセーバーとかの関係者合わせて300人以上は来るだろうから経済効果は高いのでしょうけど。
ということで、無事に、ほんと無事に終わった初オープンウォーター、アクアスロン。
順位とかはめちゃくちゃでしたけど、まぁ今後まだ伸びしろがあるだろうとポジティブに考えていきますよ。
でも、式根島はほんといい島でしたよ。おすすめ。
総合記録Aタイプ 1時間31分08秒
スイム40分06秒(124/129位)
トランジット+ラン51分02秒(48/129位)
総合 94/129位 男子72/97位 40代男子24/32位