「まさ」のあれこれWeblog
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2004/03/21>
第7回東京・荒川市民マラソン 42.195km
<場所:板橋 9時00分スタート>

30代の区切りとして、「40才までにフルマラソンを」ということで練習してきた16ヶ月。ついに、その大会がやってきた。
前日の土曜日、車で20分くらいのところに住んでいるので、前日ゼッケンを受け取りにいく。天気は雪。この年、東京は記録的な暖かさで、ほとんど雪も降らない年だっただけに、Xデー前日に雪とは。もし、この日がレースの日だったら・・。それこそ、雪の中でのフルマラソン挑戦という最悪のコンデションになるところだった。

で、当日日曜日の天気は一転、快晴。朝、起きた時は寒かったので、長袖にゼッケンをつけて会場入りしたが、アップを終えると太陽も出てきて暖かくなりそうな予感。急遽、袖無しのレーシングウェアにチェンジした。

長くかけて準備してきたこの大会。感極まって泣くことが何度もあるかなと思って望んだ。実際、前日の雪の中の受付。土手をあがって、まだ準備半ばの会場を見た時にぽろり。歳を取ると涙ものろくなるものか・・。
たぶん、スタート地点に立つ時も泣くのかなぁと思った。でも、なぜか涙は出なかった。それだけ集中していたのか?うん、臨戦モードに入っていたのだ。

9時スタート。今回は予想タイムをちょっとサバ読みしたこともあり、結構前の方からのスタート。まわりの人が正直なら皆、私より早いはず。それと、数週間前にこのコースで経験した屈辱の24kmでのバテによる練習中止。その二つが、「とにかくマイペース、今回の絶対目標は(歩かないで)完走。そしてできたら4時間切り。だから、最初は飛ばさない!」という作戦を立てさせた。
前の青梅や、谷川ハーフに比べると、混雑はそんなに感じられない。「マイペースで」と思いながら走っていたので「無理矢理最初から抜かす」という気持ちがなかったからかもしれない。でも、入りの1kmは5’24。5’30ペースで3時間52分。後半落ちることを考えても、最初1kmの5’24はまずまずだ。
2km、3kmのラップはおのおの5’10、5’15。そう普段の練習ペースの速さだがこれでいい。
前回のつぶれた原因は、水分補給を甘くみたという指摘があった。たしかに、秋から冬にかけて距離を踏むようになったので、あまり水分補給の必要性を感じて走ることはなかった。今までの青梅や谷川ハーフでの給水も共に1度だったと思う。それも、気持ち口を濡らす程度。今回は、しっかり水分補給も目標だ。
この荒川市民マラソンは全行程で15カ所の給水所がある。つまり3kmを切るペースで給水所が設けられていることになる。最初は4.1km地点。今までであれば、ただでさえ取らない給水。まして最初の4.1km地点なんて取ることはない。しかし、今回は積極的に水をいただきにいった。
今まで、給水しなかった理由のひとつは、うまく飲めないというのもあった。今回は、確実に給水を取ろうと思っているので、今までよりスピードを落として飲む。あ、初めて鼻にも入らず飲めた。そうゆっくり飲めば飲めるのだ。給水に自信ができた。なお、コップの水の量も多すぎず、ちょうどよかった。そう量も問題なんだ。これ以降、量が多めに入ってるなと思うときは積極的に半分捨てて飲むようにした。
そしてこの第1回給水所以降、たぶん全15ヶ所中、13ヶ所で水・スポンジ・飴・スポーツドリンク・オレンジ・シャーベットと何かを取るようにした。給水所後の1kmタイムは落ちても気にしないとも言い聞かせた。しかし、実際はタイムの影響はほとんどなかったようだ。

1kmのペースは5’15秒を少し切るペースで続く。途中、抜かすより抜かされることの多い前半。しかし、時計で自分はずーっとイーブンで走っているというのを確認していたので、自分は普段通り、早いのは周りの人というのを思いながら進んでいく。
見慣れた風景が続く。そうあのつぶれた練習で走った道だ。あの日は、ペースが落ちていくのが目に見えてわかった。まだ、その兆候はない。まだ、まだ大丈夫。

途中で、後ろから声をかけられる。某インターネットサイトの管理人の菊池さんだった。彼は事前に、私が書き込んだゼッケンを覚えていてくれたようで、しかもこの多くのランナーの中で初対面の私を捜してくれるとは、いや驚きました。
彼は、正直にタイム申告したため、スタートが私より後方だったのもう追いついてきている。しかも、走り方がきれいだ。彼とたわいない一言二言をかわして、先に行ってもらった。レースで人と会話をすることがほとんど経験がない。(ついでに練習でもない)。意外としっかりしゃべれるというか全然息があがっていない。まだ、余裕があるなと思った。

14km以降が、初体験ゾーン。前の練習の時は本番コースより手前でUターンしているため、ここからは見たことがない風景だ。途中、コースが狭くなったりアップダウンがあったりするが、ここもしっかりイチニイチニ。左の膝が少し痛み出す。痛くなるにはまだ距離が浅すぎるぞ。ここらへんから、給水で水を取った時は膝にかけてアイシングすることにした。
しばらくすると、トップランナーが折り返してくる。しばらくは、その折り返しランナーを観察することで気が紛れる。そうそう、ひとりで走っている時は、ほんと単調な風景なのだが、大勢で走っていると前にいる人、横にいる人、向こうからくる人といろいろと目を付けるところがあるので、気分的に全然ちがう。18kmくらいを過ぎる頃から、折り返しを意識するようになってきた。

21kmまであいかわらず5’15を切るペース。で、折り返し。
このコースは10km・20km・中間・30km・・・と区切り毎に時計がおいてあってグロスのタイムが確認できる。中間での時間は、見たが覚えていない。ただ、今のままなら4時間切れるかな・・、と思った程度だ。
ここまでの行程。中間が何分で通過とかは意味がないと思っていた。どんなに早いペースできても、どこかでつぶれたら、ゴールが4時間か5時間かどうなるかわからない。なにせ、31.5km以上走ったことがないんだから。中間地点のX分は、強いていえばオーバーペースか否かを計る目安だけなのだ。でも、ペースは1km毎にチェックしてきている。とりあえず、いいペースだと。

でも、とりあえず半分来たことで、ひとつ気合いが入る。そう、あと21kmで、挑戦記が終わるのだ。長い42kmへの挑戦の半分は終わったのだ。

折り返し後は、しばらく土手の上を走る。往路は土手の下、復路は土手の上というわけだ。ここで、今日初めて、前からの風を感じた。谷川ハーフの時のような厳しい風ではないが、少し気になる。まわりも少しペースダウンか。でも、まだまだ、いけるいける。

24km通過。そう、前につぶれたのは24km頃。とりあえず、魔の24km(?)はクリアだ。

26kmあたりから1kmラップが5’15を越えるようになってきた。さすがに、ここらへんからは、今までのペースでは行けない。前半はほとんど気にならなかった呼吸もここらへんから、大きくなってくる。そういえば、ここからは、前回つぶれた時走った走路に戻ってきたわけだ。

30km通過。タイムチェック。2時間39分弱。えーっと、青梅マラソンの30kmのタイムはどれくらいだったんだっけ?頭がまわらない。たぶん、これくらいのタイムかな?遅くもなく、めちゃくちゃ早いわけでもない。たぶんいいペースにちがいないと思いこむ。(実際、後から調べたらネットでは、今回の荒川の30kmの方が2分ばかり速かった。)

31km通過。あと11km。この11kmという数字、いつもジムのトレッドミルで練習する距離だ。(時速11kmで1時間。)そう、あと、あの距離を走ればすべてが終わる。今の走るペースも時速11kmをちょっと速いペース。このペースならあと60分で終わるんだ・・。

32km。あ、今までの最長走行距離(31.5km)を更新だ。ここから未知のゾーン?でも、まだいけるぞ。

34km、35kmの1kmラップが5’24,5’25と徐々に落ちてきた。やばいか?でも、まだ5’30は切っている。ぼちぼち歩く人も目立ってきた。ちょっとずつ、抜かれるより抜く方が多くなってもきてる。周りを見ると、華麗に走れてない人も増えてきてる。苦しいのか?私はまだいけるぞ。いくぞ。

35.4kmの噂のシャーベットをゲット。これを食べなければと多くの人が言っていたやつだ。うん、たしかにうまかったです。

35km以降に「35kmの壁」が来るという。その35km。ここまでは息も上がってきたが、足はまだ前に出る。膝も痛いが、水での冷却が効いているのか、悪化はしていない。できれば、壁を意識せずに、壁に出会わずに最後までいきたい。そうあと7kmなのだ。

また、坂を登ってまた土手の上に。それもあってか36kmは、この日最長の5’40。30秒を越えてしまった。あと6km!練習で20km以上走った時は、あと6kmつまりいつも練習している2km周回コース残り3周というのは、仕上げの6kmなのだ。つまり練習では、終わりが見え始めるのが6km。そう、その6kmしかあとないんだ。ファイト!

37km地点は5’20に戻す。うん、しっかり手も振れてるし、足も出てる(と思う。)周りより少し速いのか、少しずつ少しずつ抜かしていく。あと5kmだ。

そして38km。39km。39km地点は谷川真理ハーフのスタート近辺だ。ゴールまでの道のりがイメージできてくる。あと3km。うん、いける。止まることはたぶんもう無い。ペースをあげてみる。

残り2km。この表示を越えてころから、周りの息づかいが大きくなる。もちろん、私もラストモードだ。あと2kmはあと11分だ。もう10分ちょいで、終わる。

残り1km。ああ、30代の挑戦が終わるんだ。よくやったよね。がんばった・・。
ここで涙が出る・・はずだが、出ない。それより、走ることに必死だったのか。

ゴールが見える。あいかわらず見えてからが長い。でも、周りと重ならないようにゴールすればいい写真写りになるかなとか考える余裕があった。そしてゴール。


タイムは3時間40分54秒。4時間が切れた。3時間45分も切れた。あ、でもあと55秒で40分も切れたのかぁ・・。
ゴール後、給水所に向かう30mくらいの間。この時、涙が出た。何かを考えて、感極まって出たというわけではない。よくわからないが、やっと涙が出た。


結局、数週間前の練習でつぶれた経験が今回の成功を産んだのだと思う。あれがなかったら、いけいけで前半飛ばしていたかもしれない。
毎日の練習、そしてレース、辛い経験も含めて、すべてが今回の結果に結びついてくれた。

さて、あと数日で40代に突入。これからどうする?
もちろん、まだまだマラソン走ります。これからは、30代で経験したランニングの記録を40代から上回ることが目標です。



フルマラソン一般男子(グロス) 3時間43分06秒
フルマラソン一般男子(ネット) 3時間40分54秒
 総合順位(グロス)10565人中1946位 フル一般男子
種目別順位(グロス) 2757人中 576位 フル一般男子30歳台


参加記念Tシャツ

ゼッケン・記録集等
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12:00 ||

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2004/03/20>
フルマラソンへの挑戦を前にして
ついにフルマラソンへの挑戦が近づいてきている。正直長かったような短かったような・・。よくわからない。

初めにフルマラソン挑戦を意識してから16ヶ月。2700km以上の距離を走ってきた。レースも10kmを4本。それに13km、ハーフ、30kmと計7本。すべて、このフルマラソンのためだ。

先日、このサイトの自分の書いた日記を全て読み返してみた。
最初は10kmを「どうにか」完走だった。それが12kmになり14kmになり・・30kmとなっていった。
16ヶ月もの間、これだけ続けれれたというのは、やはり徐々にではあるけど、結果が出てきたからだろう。昨日・今日では、成果は現れるものではないが、1ヶ月単位とかで見ていくと、走れる限界距離は伸びていったし、また同じ距離でもスピードが上がってきたりもした。この16ヶ月間は自分の成長の記録でもあったのだ。この年齢になっても、成長できる。
でも、16ヶ月ではフルマラソンの距離完走に対しての自信を完璧に持てることはできなかった。まだまだやり残したことがある。それが、フルマラソンの奥の深さのひとつなんだろうか?

今、来るフルマラソン完走に関して自信度は?
50%から60%くらいだろうか?
私の出るレースは別に参加基準があるわけではなく、全ての人が参加できるわけではある。だが、スタート地点に立てるのは、とりあえずこれくらいの自信度を持てたからで、練習の積み重ねの結果として、参加できることに誇りはもっている。

でも、もし完走できなかったら、今までの練習はどうなるんだろうか?すべてが無になるのか?それはやってみないとわからない。そうなってみないとわからない。

たぶん、42.195kmの中に、どこかで、ものすごくキツイ時が訪れるだろう。止まりたくもなるだろうし、泣きたくもなるだろう。でも、完走した時には、それを忘れてくれる何かが絶対あると信じている。それは、16ヶ月間積上げてきた結果得られる何かだろうし、この期間流した汗は決して無駄では無かったことの証でもある。

それを信じて行きます。
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12:00 ||

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2004/03/01>
仮想日本一周ランニングの旅 2004/02
総走行距離:2586.0km
東京から宗谷本線(復路)豊富駅まで

12:00 ||

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