「まさ」のあれこれWeblog
職業はランナーでもプログラマーでもないけど・・
   
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2008/10/20>
第14回四万十川ウルトラマラソン
2008年10月19日 高知県四万十市・ウルトラマラソン

 フルマラソンを49歳までに達成して、その後新たに目標とした3つの挑戦
まず、富士登山競走は1度目完敗後、翌年リベンジ
フルマラソン200分切りは、初マラソンから実に9度目の挑戦で達成
そして残された100kmマラソン完走の目標。この舞台に四万十川ウルトラマラソンを選んだ。

今まで自分でも1度に走った距離の最長は北丹沢マラソンの43.8km。100kmという全く未体験の距離を進むには何かイメージが必要。偶然ではあるが、このコースの特徴は、最初の21kmくらいまでに600m登り続ける。その後、フルマラソンくらいを走ったところに大きなレストステーション。そして、残り38kmくらいでフィニッシュだ。

イメージしよう。まず最初の21kmは富士登山競走を。(ちなみに富士登山競走はスタートから山頂ゴールまで21km。)そして、次のレストステーションまでの42kmは200分切りのフルマラソンのイメージを。そして、残りの38kmが、この最後の挑戦だ。


FAX
四万十には前日、昼到着。駅到着後、そのまま大会循環バスで受付会場へ。何名かに応援FAXいただきました。ありがとうございます。
その後、ホテルチェックイン、前夜祭へ。夜9時就寝。

前日は3時起床。ゆっくり準備して4時過ぎにバスを待つも満員で1台待たされ、結局会場到着は5時過ぎ。結構忙しかったけど、アップとかすることもないのでトイレの時間も含めて間に合った。。

朝は結構冷えて半そで半ズボンの格好では寒い。最初は抑えて行ったほうがいいという走友の助言もあり、列ほとんど最後尾に並ぶ。ちょうどそこに松明の火があってスタートまで温まりながら待機。

スタート。スタートロスは1分30秒くらい?さすがに回りもスローペース。コース右にはろうそくによる照明が用意され意識的に右側を走る。
人が多いこともあって、途中のタイムが確認できたのが3km地点。20分31秒。約キロ7分。ちょっと抑えすぎかなぁと思って少しペースを上げる。といっても6分前後。最初の10kmは
1:02:06(6:50-6:50-6:50-6:19-5:29-6:09-5:51-6:10-5:50-5:47)

ここらへんから徐々に上り始める。ピークまでは歩かないと決める。もっと早い人もいるけど、結構ごぼう抜き。ちょっと横に目をずらすと、ずいぶん標高が高くなってきた。でもここで止まって景色を見ている場合じゃないし。ピークに近づくに従ってタイムも徐々に落ちるけどあともう少し、もう少しって気持ちで20km地点通過。
1:04:13(6:04-6:28-6:21-5:49-5:32-6:13-6:18-7:22-7:10-6:56)

その後すこし行くとピーク地点。そこでしっかり給水して今度は急勾配の下り。
下りは不得意。ましてここで足使っちゃだめよというアドバイスもあり、抑え気味に。
28kmくらいまで急坂は続いて、そして30km通過。
1:01:30(6:50-6:58-6:03:6:01:5:47-5:42-6:07:6:20)

四万十川も左に見えてきて、ちょっとハイになっているのかペースが上がる。自分としてはそんな気はないのだが、6分を切るラップが増えてくる。ここまでの30km、10kmを1時間ちょっとで進んでいるので、ここで6分を切り続ければ10km1時間ペースに戻せるかなぁと思うも、それはちょっと負荷がかかりすぎだろうと思う。フルマラソンだったら「壁」の距離だなぁと思わないようにして35km以降を進む。そして40km通過。この大会この期間が最速。
0:57:01(5:33-5:49-5:40-5:16-5:09-5:47-6:26-6:02-5:42-5:37)

40km地点を過ぎたころに60kmの部のスタート地点が見れる。ちょうど開会式をしているところ。あと30分もしたら、60kmのトップランナーがやってくるにちがいない。
意識しないしないと思っていてもやっぱり意識する42.195km地点。4:19:07。まずまず。
ここからが未知の距離。あと60km弱とか思うとやりきれないので、とにかくレストステーションまであと21km。ハーフの距離と意識する。
さすがにキロ6分を切るのは難しくなってきたけど、まだ足も気もOK。中間50km。意外と淡白な通過地点だった。
1:03:17(5:51-6:05-6:53-6:25-6:34-6:14-6:43-5:31-6:48-6:13)

53kmまでは順調だった。ここは軽食のあるエイドで、おにぎりをもらって、沈下橋へ。そのとたん何故か急激にスローダウン。体が別人になったかのように体が重くなる。橋を渡ると上りが続くのが見えた。体の重さもあり、ここで精神的に切れる。本当に急激に、体が別人のようになった。だめ、歩く。
やはり、未知の距離で対応できたのはここまでなんだろうか。いくらなんでも、初めてで今までの調子でいけるはずがない。少なくても100km挑戦前に60kmとか70kmとかの大会に出ておくべきだったか。
さて、あと47km。えーっと制限時間までは8時間30分くらい?まだ、残り全部歩きじゃ間に合わないなぁ・・と思いつつ坂をトポトポ歩いていった。
坂が下りになったので、いつまでも歩いてちゃいけないと思い再び走る。
上りだとまた歩く。その繰り返し。どうにか、こうにか、60km。
1:11:36(6:15-6:14-6:15-8:04-9:13-8:09-6:49-6:42-7:21-6:34)

ただこの頃は、今から思えばまだ元気だった。これから、さらに苦しむことに。
とりあえず、レストステーション62km到着。ふー。ここで21+41。
座ったりすると走れなくなるよというアドバイスを思い出し、ここではエアサロンパスとワセリン、鎮痛剤。ゆっくり給食をし、でも、意外と、もうやることが無いので再スタート。滞留時間は8分くらい?
ここからは、よしまたいくぞーっていうところなのだろうが、全くそういう気分にならなかった。まず、足があがらない。ちょっと(緩い)上り坂があるのだが、再スタート後いきなり歩いてしまった。これじゃまずいと思いつつちょっと走るもまた歩き。基本ここからゴールまではこの繰り返し。今までほとんど無かった膝も痛み出すし、残りの距離を考えると要所要所で歩いて負荷をかけないようにうまく進んでいくしかない。
残りのタイムを計算するとまぁ全部歩きでも、制限時間には到着しそう。それも何なので自分の中で1km絶対10分はかけないというルールを決めて進んだ。
長いウルトラの大会だとエイドによる機会も増える。ここ四万十川は2.5kmに1箇所あるので既に25回以上もエイドで水分や簡単な食料をもらっていた。しかし、さすがに飽きてきた感があるのも事実。そして、この頃、梨を配ってくれている私設エイドが登場。おいしい。両手でもらってちょっと元気になる。
長かった10km。70km通過。
1:25:48(7:09-6:50-15:42-7:05-9:03-6:53-8:45-7:45-7:22-9:15)

あと30km。しかし、もう30kmという感覚はよくわからない。もう少しのような気もするし途方に遠い気もする。とにかく、今までと距離の感覚がずれ始めている。膝もさらに痛くなり、ふくらはぎもたまに伸ばさないと攣りそうな感覚。意識的に塩分はずっーと取ってきたのだけど、それが効いていて攣らないのか、効いてなくて攣る寸前なのか・・。
それでも、歩いて・歩いて・走るを繰り返してどうにかキロ10分をキープ。残り25km地点であと1/4と感じ、残り21km地点でハーフマラソンの距離ジャンと気持ちを奮い立たせるけどすぐに鬱状態に・・。
そんな頃、この大会最強の私設エイド登場。まず、いきなり冷たいタオルを渡される。そして冷えた炭酸飲料が。大会で支給されてきたスポーツドリンクも飽きてきたのでありがたい。そして・・・押し寿司あり、川えびあり、かつおのたたきあり。なんですか・・ここは?そして最後は、氷の中で冷やした缶ビールを取り出し、はいどうぞとついでくれる。さすがに最後はここ、お金取るんじゃないかと思ったほど。もちろん無料。いやぁーほんと頭が下がりました。
で、最後のゴール前公式タイム計測ポイント80km。これで80kmまでは公式にタイムが残るぞと。
1:23:18(9:31-9:49-6:28-8:37-8:59-6:24-6:55-8:05-9:31)

しかしここからがやはり長かった。さすがにこの時点で、ここまで苦労したんだから何がなんでもリタイアしないぞ。100km再挑戦なんていうのはゴメンだ。歩いてでもゴールへ向かおうという気持ちではあった。しかし、なにぶん、体が動かない。いや、しばらくすると動けるんだけど、エイドでちょっと休むと再始動するのに時間がかかる。とにかく60km以降は、同じ1kmでも9分台もあれば6分台もあったり。復活すると1.5kmくらいは頑張るんだけど、いったん歩きだすと5分以上もトボトボ・・・。
あと15km。あと14km。あと12km。切りのいい数字でなんとなく残りの距離をイメージしながら。陽も傾いてきた。頭からかぶる水が寒く感じるようになってきた。
正味のタイムとしては最も遅い10km。90kmを通過。
1:24:44(12:08-7:05-7:39-9:47-6:05-8:59-7:05-9:08-8:37-8:11)

ペース推移
さて、あと10kmなんでここからは・・・。なんてことにはならない。どこかで、どこかからかは最後頑張りたいと思うんだけど、体が気持ちがいうことを聞かない。だらだら続く上りもあり、その度に足が止まる。多かったエイドもあと3つ。あと2つ。
96km地点通過。あと4km。今まで5年間走り続けた自衛隊2km周回コース2周分。できるかな、よし、もう止まらずに行ってみよう。
最初の1kmは順調。でも、さすがにこの場にきて簡単には体は動いてくれない。LSDでいいんだから、ジョグでいいんだから。体も足もなかなか言うことは聞いてくれないけど、気持ちは集中していた。残り2km。まだ、2kmかよ。その2kmはたった100分の2じゃなくて、正真正銘一番長い2km。あと14~5分がんばろう。おもいっきり手を握り爪を手に押し込める。
残り1kmでも、ほっとは全然できなかった。1kmの感覚がもうわからない。最後の壁のような上り坂。足元だけ見て上り続ける。呼吸も大事。これが終わると下りながらゴールのようだ。急に応援の人も溢れていく。どこかで聞こえるゴールの放送。でも、ゴールは見えない。
いったいどこまでいったらゴールにたどり着くの?もう近いんだろうけど、でも遠いよ。
ゴール会場の高校に入って終わりを確信。ゼッケンと名前を呼ばれながらゴール。終わったぁぁぁぁぁ。
ゴールまでの最後の10km。
1:18:10(7:14-9:18-9:14-7:22-9:11-7:47-6:48-7:04-7:17-6:55)

メダル
ゴールタイムはネットで11時間51分58秒。グロス11時間53分28秒。
これが早いのか遅いのかはわからない。とりあえず、女性にもいっぱい抜かれたし、あきらかに自分より年配の人にも多く置いていかれた。ただ、一般的に考えて100kmって距離を完走したっていうのはすごいことだし、12時間近くも動き続けた自分を賞賛してあげたいという気持ちだ。










100km 一般男子の部(グロス) 11時間53分28秒

100km 一般男子の部(グロス)順位 803人中247位
100km 男子の部(グロス)順位 901人中307位
100km 男子40歳代の部(グロス)順位 244人中85位


5年前から走り始めた時はここまでやるとは思ってなかったし、やろうとも思っていなかった。けれど、100kmを初挑戦で完走できたのは、やはりその間にできた走友のおかげだと思う。彼らに刺激され、見て聞いたこと。いっしょに走り続けていたことは、私をここまで導いてくれたし、ほんとうに深い感謝の念でいっぱいです。

ありがとうございました。

50歳までの3つの挑戦」、終わり。
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22:38 ||

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