うちの奥さんが読み終わったので、読む?と言われて久しぶりによんだ貫井徳郎。なんでも彼は、練馬の江古田あたりに住んでいるんだか住んでいたんだからしく、この本「
愚行録」の舞台は、うちから2kmくらいの城北公園周辺ということになっています。よって、その城北公園とか氷川台とか上板橋とか池袋とか志木とか超ローカルな地名が出てきて、ちょっとうれしい。
また、このストーリーに出てくる人達はたぶん私くらいか、数年下の年齢なんですね。それらの登場人物が大学生や社会人成り立ての頃の回想を元に話が展開していくので、みょうに生々しかったりします。作り話が作り話じゃないような気がして・・・。
この作者は独特の手法で、ストーリーを進めていきます。最初に読んだ「
慟哭」とか、ぶっ飛びました。
この「愚行録」はそこまでいきませんが、やっぱり変わっています。で、読んだ後のあと味、悪いです。(^^)
ちょっとリアルっぽいだけに、このあと味の悪さは・・。
しかし、本人は
自サイトの中で、「最悪に不快な読後感を残す話を構想しました。」って書いているんですよね。
はは、やられました。