「まさ」のあれこれWeblog
職業はランナーでもプログラマーでもないけど・・
   
:: Navigation
前の 月
次の 月
月別あれこれ
:: Categories

<< 2006-09 >>
MonTueWedThuFriSatSun
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 




2006/09/27>
吉田拓郎・かぐや姫 in つま恋 2006(後編)
前編から続く)

夜
この後は30分の休憩。トイレ・食事買出しに行く。これらは一度会場から出なくてはいけない。フードエリアは歩いて5分くらいの場所にある。比較的すいている屋台で食事を取って急いで戻ったが、帰る途中ですでに、南こうせつがMCを始めていた。結局、かぐや姫の1曲目(僕の胸でおやすみ)には間に合わず、(でも、相当多くの人がまだ席に戻れないでいたけど)席の外で聞くことになった。
このパートはバンドを入れずに3人で行うとのこと。こうせつの軽やかなトークの中、「赤ちょうちん」から続く。しかし、やっぱこのグループはすごいね。3人で3万5千人を虜にしてしまうのだから。しょーやんのギターも冴えていました。つま恋に響き渡る。
中盤、石川鷹彦が参加して、さらにギターがすごいことに。「ひとりきり」・「22才の別れ」・「雪が降る日に」・「あの人の手紙」。そしてエンディングは「おもかげ色の空」。大拍手。

さぁ、そして最後の拓郎のパート。いよいよコンサートも終盤である。

拓郎のコンサートの編曲には独特のものがあると思う。私はそれもひっくるめて拓郎のファンだった。それは、まさに篠島ライブでの、エレキギターの入り方とか、管楽器の使い方だとか、キーボードのアンサンブルだったりとか、それが衝撃だったからだ。で、今回のつま恋は、まさにあの頃レコードで聞いたそのテイストをそのまま残しているようだった。演奏者は変わったけど、しびれるようなギターやキーボードの使い方はまさにそれ。そこにお気に入りの曲が交わるものだから、うれしくないはずがない。

夜2
最後のパート、最初の曲は「ああ青春」。
「虹の魚」・「この指とまれ」・「ビートルズが教えてくれた」・「言葉」・「サマータイムブルースが聞こえる」と私が聞いていた頃の曲が続きます。そして、終演予定時間1時間前。流れる曲は「人生を語らず」。さびの部分のみならず最初から最後まで大合唱。まるで、エンディングのようで、場内の雰囲気は最高潮だ。

すると一転して、拓郎の弾き語り。曲はこの時はわからなかったが、「永遠の嘘をついてくれ」という曲らしい。淡々と1番を歌い終えたあと、ステージ左から女性が登場。ん?ゲスト?うつむき加減の顔が徐々に上を向いていく。え、中島みゆきだ。
場内は大興奮。2番以降を中島みゆきが歌う。この曲、実はかつて中島みゆきが拓郎に捧げた歌らしい。
中島のものすごい存在感がそこにあった。一体感もすごかった。ほんと突如、つま恋の熱いステージに舞い降りた歌姫。最後は拓郎と握手をし、一言も言わず去っていった。かっこよすぎw。

「冷たい雨が降っている」の後は「春だったね」。ふたたび大合唱だ。そして・・・ついに「落陽」。

もちろんこれも大合唱で大興奮。そして、突然、花火があがる。後ろ側で上げているのであるが、あまりにも間近すぎて灰が落ちてくるほどの迫力。おお、豪華だなぁと思いつつ・・・花火が終わらない。最初はディズニーランド級かと思っていたけど、隅田川級(ちょっとおおげさ)。まぁそれくらい豪華というか量も質も高いのがバンバンあがった。その間、「落陽」の演奏も続く。

1曲はさんで、本編エンディングは「今日からそして明日から」だった。

アンコールの後は、かぐや姫が「神田川」・拓郎が「聖なる場所に祝福を」でおしまい。「人間なんか」をやるかと期待していただけに、ちょっとこれだけは残念。まぁ、拓郎にはずーっと裏切られ続けてきたので、しょうがないか。と変に納得。

全体を通して、満足度は100点だった。なにより、拓郎もかぐや姫も演奏の質が高かったと思う。ステージも見やすかった。若い人中心のスタッフ・アルバイトも一生懸命やっていて気持ちよかった。多少、いろいろなところで並ばされたりしたけど、まぁ規模からしたらしょうがないことだろう。
途中、何度も目頭が熱くなった。なんか涙が出ちゃうんだよね。理由もなく。

帰りの夜行バスの中で、後ろのおばさんが「ほんと来てよかったわぁ。」と小さく言っていた。私も心からそう思った。


コンサート翌日以降、いろいろなニュースサイトでこのコンサート評が載っていた。それを読んでいると31年前の時と比べ・・とか31年ぶりに集まった観客と書いてあって、まぁ私の場合は31年前にこのコンサートに行ったわけではないが、あらためて、20年とか30年とかいう時間を考えてしまった。

考えてみれば、子供が結婚するとか、自分が還暦を迎えるとか、定年を迎えるとかないと、何十年という時間の流れを振り返ることって無いわけで、思いもかけず、もうこんなに経ったんだぁ・・・としみじみしてしまった。


コンサートも終え、東京に帰り、普段の生活に戻る。あの会場にはもう舞台も無く、多目的広場としてただだだっ広い野原に戻っているだろう。本当にコンサートは行なわれたのだろうか?私はそこにいたのだろうか?もしかしたら全て夢だったんじゃないだろうか・・・。

そんな素敵な24時間だった。
[Read More!]

08:05 ||

14 comments


2006/09/24>
吉田拓郎・かぐや姫 in つま恋 2006(前編)
ボンネットバス
 行って参りました。「吉田拓郎&かぐや姫 Concert in つま恋 2006」。

当日はオフィシャルバスツアーを利用。東京駅朝7:30のバスだ。朝、起きた時は日の出直後だった。たぶん帰宅は明日の日の出頃。つま恋への24時間のツアーが始まる。

まず集合場所の東京駅鍛冶橋駐車場でびっくり。明らかに平均年齢が私より上だ。このつま恋コンサートは31年前(1975年)に一度行なわれ、ある意味伝説になっているコンサート。その感動をもう一度と企画されたものだ。当時、11歳の私はそのコンサートがあったことも知らなかったし、当然、感動も影響も受けていない。たぶん当時のコンサートをリアルで知る人は私より5歳以上は上の年齢層。

私の拓郎ファン暦は、そのつま恋の後の1979年に篠島で行なわれたオールナイトライブのアルバムを聴いてから始まった。(アルバム名としてはTAKURO TOUR 1979)そのライブの迫力感は衝撃的だった。流行から何年かすでに経っていたが、そのフォーク(ニューミュージック)ブームイコール拓郎が私をとりこにした。
だから、正直、拓郎のイメージイコール篠島ライブの拓郎であってつま恋ライブの拓郎では私は無い。その後、映像として、つま恋も篠島も何度か見てきたが、つま恋は一昔前の拓郎というイメージだった。だから、つま恋アゲインの人達と少し世代がずれていてもそれはそれで納得できるものだった。

途中休憩を入れながら、現地つま恋駐車場には11時に到着。特設のバス発着場には、全国各地からオフィシャルバスが到着している。北から南からバスのナンバープレートを見たり、会話の方言を聞いていると、ほんと全国からこの静岡に人が集まっているんだなぁーと感じることができた。

ここから、入場そして自分の指定ブロックまでたっぷり1時間かかる。開演1時間前は半分くらいの入り。みんな、ゲートをくぐって会場入りするまで時間がかかっているようだ。
昼飯の弁当を買うのに30分かかった。ビールを買おうと思ったが30分以上並ぶといわれたのでやめた。そんなこんなでバタバタしていて、ようやく落ち着いたのが開演10分前の12時50分だった。

空にはヘリコプターが4台旋回。意外と注目されているようだ。(実際翌日の3大誌の朝刊やスポーツ新聞等に堂々と記事が掲載。)ヘリコプターの音でコンサートの音が消されないかと心配したけど、定刻には飛び去っていった。

さて、いよいよスタート。

オープニングは拓郎・かぐや姫の4人がそろって登場。「旧友再会フォーエヴァーヤング」を4人で歌う。さすがに1曲め、あきらかに緊張が見てとれた。

かぐや姫はここでいったんステージを降り、1部開始。まずは拓郎からだ。拓郎の1曲目は・・・「ペニーレインでバーボン」!
最初に書いたように、私は篠島ライブを聞いて、拓郎のファンになった。「ペニーレインでバーボン」はそのライブアルバムの中の中心的な曲。拓郎のファンになり、5・6回コンサートに行ったが、私は常にこの「ペニーレインでバーボン」を演奏してくれないかと思っていた。だけど、それは当時かなわなかった。いわば幻の曲だったのだ。それが、今日、いきなり一発目に、生「ペニーレインにバーボン」が聞けるなんて!!

私の拓郎ファン暦はその篠島ライブを聞いた時から始まり、その数年後、もう昔の曲はやらないと言い出した頃から急に冷めだし(実際はすぐやったが)、アルバムとかの購入は1981年頃が最後だった。つまり、それ迄の曲はめちゃくちゃ詳しいが、81年くらいから後はほとんど知らない(^^)。でも、今回のコンサートは、拓郎全盛期の曲を多く歌ってくれた。やはり、ワンモアつま恋という気持ちがあったのだろう。

1曲目の後、まぁ知らない曲をはさみつつ「ひらひら」・「ともだち」・「知識」と続き、「イメージの詩」で1部終了。
「イメージの詩」の中の”古い水夫”に自分はもうなっているのかなぁとちょっと感慨深めだった。

この後、即効で、飲み物を買いに行き(水分なしではやばいっす)、2部のかぐや姫の登場を待つ。いきなり「妹」を演る。かぐや姫の曲はベスト版とかに入っているのは全部知っている。ちょっとマニアックなのはわからない。そういうメジャー・マイナーを織り込みながらステージは進む。

空は秋晴れ。台風による天候悪化も懸念された週末だったけど、みごとなライブ日和。青い空に、いわし雲。全面きれいな芝生の上に敷物をひいて、極上のアコースティックを楽しむ。たまに吹く、涼しい秋風。日は徐々に傾き「アビーロードの街」「好きだった人」「加茂の流れに」とか続き、「なごり雪」。「お前が大きくなった時」という曲を最後に2部が終了した。

3部はふたたび拓郎パート。今回のライブはNHKハイビジョンで生中継だが、この16時から18時までの時間帯は相撲中継が入りライブは放映しない。1部でこの時間帯が実はおもしろいんだと拓郎が言っていたので、期待が膨らむ。
席
そういえば、昔、拓郎のステージって、曲が終わると譜面台の上の譜面をパッと落とすのがものすごくかっこよかった。今、譜面は床の上に置かれているモニターに映し出されているようで、そういうプレイがなくなっていたのも時代の変化?変化といえば、会場には大きなディスプレイが3枚、コンサートの状況を映し出している。私の席からは、アーティストはまさしく米粒以下の大きさしか見れないんだけど、そのモニターのおかげで、よく見え楽しむことができた。31年前とはものすごい技術の差だろうね。

「全部だきしめて」とか「野の仏」他と進んで、”ムッシュかまやつ”がここでゲストとして登場。会場、大拍手。二人で「シンシア」。そして、「我が良き友よ」だ!!
この部の最後は、拓郎のハーモニカ&ギターの弾き語り。曲は中島みゆきの「ファイト」。また、彼女とは違ういい味を出して夕闇に向かって、3部終了。

後編に続く


[Read More!]

22:01 ||

11 comments


■Admin Area
© copyright 2004-2024 まさ ■■■