mixiの読者おすすめレビューでだんとつトップの書籍。名前は知っていたけど、そんなに人気なのかぁと思い図書館でオンライン予約を試みました。そしたら、1166人待ち!10年待ったって回ってきそうにありません。ということで、購入。「
東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~」
作者のリリー・フランキーって何人と思っていたけど、立派な日本人。イラストレーター、エッセイストまた、2つのバンドを掛け持ちするミュージシャンらしい。そんな情報も一切無く結構泣けるんだよという噂だけを持って読み始めました。
主人公は私と同じ世代。というか生まれは1年ちがうけど学年は一緒。その作者が幼少の時からの半生を書いた小説だから、そこに描かれている風景はまさに私の幼年期から青春からそのもの。いろいろなキーワードがまさに私のキーワードでもあります。
タイトルにあるように母親と自分との様々な時代・場面でのやり取りが綴られていて、そしてちょっと出てくる父親。人いろいろだろうけど、子供にとってやっぱり父親より母親の方が強い存在なんだなーと思ったし、実際、父親である私もまさにそんな感じかな。
この主人公の母親がとっても素敵。でも私を含む読者の両親もそれと同じようにきっと素敵な親だったよなと思ったりするいい機会じゃないでしょうか。
で、「泣くよ」と噂のこの本。映画とかTVとかではよく涙腺ゆるくなるけど、正直いままで本で泣いたことはありません。しかし、やはり来ました。うるる・・・と。
子供虐待して殺したり、そんな親もいるけれども、この本を読んで泣いている若者も多いということ。昭和の親というものをもう一度見直し考え直してみたいと思う本です。