「まさ」のあれこれWeblog
職業はランナーでもプログラマーでもないけど・・
   
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2006/11/25>
第19回大田原マラソン
<場所:大田原市内周回コース 11月23日10時40分スタート>

大田原M

 2006年の集大成。最後の大会。大田原マラソン(フル)に参加してきた。行きは、最寄のJR駅である池袋から1本で行ける[快速]フェアーウェイ号を利用。先日の諏訪湖マラソンのようなマラソン専用列車ではないが、ダイヤや使い勝手とかが大田原マラソン参加に非常に便利な列車だ。

朝方、東京は冷え込んだ。行きの電車の中でも雲を眺めながらどんな気温になるんだろうと考える。携帯電話で当日の大田原市の最高気温予想をチェックすると9度。真冬のようだ。雨は降らなさそうなのは助かったが。この本番に向けて、ランパンランシャツの秋晴れ仕様と、長袖ハーフパンツの冬仕様を用意してきたが、もうこれは後者を選ぶしかない。

西那須野8時51分到着。送迎バスで9時過ぎに現地着。会場入り口でスペシャルドリンクの受付を行なっている。そういえば、そんなことができるって聞いた覚えがあるけど、案内には何も書いてなかったのでもちろん用意はしていない。知っていたら、30km過ぎの気分転換に良かったかもしれない。

後から思うと、とてもよく運営されているのだが、なにせ初参加の大会。どうも要領がわからない。着替えに使った体育館はスタート後閉鎖するので荷物の移動をしなければいけないらしいし、トイレに並んだり、外にアップに出かけたりで、いつもより時間があるはずが結果的にバタバタになってしまった。いくつかのスタート前儀式ができなかったのも少し心残り。

とはいえ、10分前にはスタート地点へ。陸連登録選手が前で我々一般参加は後ろだが、並んだのが早かったせいか、前の方。スタートの号砲から8秒でスタート地点を通過できた。


さて、今回の目標。自己ベスト更新の3時間21分38秒。いやここまでいけば、50才までに3つの挑戦の3時間20分、200分切り狙いだ。この大会のキロ表示は5km毎。5kmで23分45秒。これが200分のターゲットだ。ニーサンヨンゴー。覚えやすくていい。

今期、ハーフとかのレースを通して思ったのは、絶対今の自分には偶然にも3時間15分とか17分とかいうタイムはフルでは出せないということだった。つまり、今回のフルを走っている中で、ターゲットになる23分45秒を大幅に切るラップを切ることがあるなら、それは絶対後半失速するということだ。今日は調子が良さそうだから、このペースで行ってみようと思っていくと、絶対につぶれる。だから、今回はいけて3時間20分が目標であり、それ以上タイムを縮めるということは、考えてはいけないし、我慢しなければいけない。

大田原M
スタート後、マイペース、マイペースと言い聞かせる。前方スタートだったので抜かれて当たり前。どんどん速い人は行ってくれ・・だ。自分の感覚を信じてすすむ。
実はスタート時、太陽が出ていた。事前の予報がはずれる。少し暑い。うーん、このウェアの選択は間違っていたのか?
チェックポイントの5kmまではこのペースでいいのかが不安。わからない。チェックポイントを心待ちにして、通過。

「0-5km 23分07秒」
速い。だめだめ。これではもたない。気持ちペースを落とす。この気持ち落とすというのが難しい。少しばかり呼吸が楽になるところを探した。

「5-10km 23分31秒」
うん。うまい。
ここらへんから風が出てくる。向かい風?結構冷たい風だ。やはり長袖は正解だった。スポンジとかはとても寒くて取る気がしない。
最初の給水所。あまり取る気はなかったがサントリーDAKARAがクールパックのまま置いてある。これ全部もらっていいの?確かに紙コップに比べると飲みやすいけど、一口二口飲んで捨てるのが勿体ない気が・・。太っ腹な大会だなぁー。

「10-15km 24分10秒」
えっ?遅いじゃん。何それ?感覚的にはこれまでと同じ感覚だったのに大きくタイムを落としている。確かにこの段階でも抜かれる数が多かったけど。自分のペースが落ちているのか。これは誰かについていくしかない。
そう思い、前にいる先ほど抜かれた集団に追いつきこの中で併走することにした。みんなで走ると気持ちも張るし、これがいいやと思い進む。陸連登録ナンバーの人もいるし、たぶん遅くは無いグループだと思う。ここにがんばって付いていこう。

「15-20km 24分19秒」
???さっきよりペースダウン?距離表示合ってるの?いやここはチップでのタイム計測ポイントだからずれていることはまず無いだろう。この集団は何だったのか?
とにかくこのまま行ったら、目標には届かない。集団を離れてペースをあげる。

「中間点通過:1時間10分4秒」(ネット)
自分の時計での計測だが、目標まで4秒おくれ。
ハーフ終了だが、諏訪湖のハーフよりは明らかにペースを抑えている分、楽だ。前のラップでのペースダウンや、この4秒遅れのこともあり、なぜか足が動いてしまった。
前のランナーがどんどん迫ってきて、抜ける。みんなばててるの?いや、それにしてもペースが周りと違いすぎる。速すぎるのか?私が?

「20-25km 23分03秒」
げっ!今度はペース上がりすぎ。しかもこの残り距離でこのタイムは無いよね。道理で周りより速いはずだ。
しかし、すでに後の祭りだった。この代償は大きかった。徐々に足が突っ張ってくるのがわかる。急激にペースを落としたわけでもないのに、先ほど抜かしたランナー達に逆に次々抜かれていった。何やってるんだ俺?
明らかに状態はちがう。呼吸器系は問題ないのだが、足が動かない。ああ、終わったと思った。

「25-30km 24分51秒」
この5km。タイムがガクっと落ちる。しかもここ数キロはどんどん遅くなっているのが体感的にわかっている。結果的にはこの30kmラップは自己ベストを出した2005年荒川を超え、自己新だった。しかし、この後が全然ちがう。
足が鉛のようになってきた。すでに、自分の物ではない感覚。ああ、そうだよなー、フルマラソンってこういう足になることあったよなぁー。一歩一歩進む度にガンガン痛みが襲ってくる。ある意味、この嫌な感覚を思い出したことが嬉しくもある。
とはいえ、足は攣る直前。やばそう。来ちゃう?・・・。歩く。恐る恐る屈伸。ガードレールを利用してストレッチ。で、リスタート。足にできるだけ衝撃を与えないようにポーズだけ走った形、実際は早歩きくらいのスピード。
しばらくすると、今度は腹が痛くなってきた。走りたくない・・っていう気持ちからくる精神的な物もあるのかなぁーと思いもしたが、トイレに行きたいのは行きたい。
確か35km地点にトイレがあったはず。そこまではとにかく行かないと・・・。

「30-35km 27分00秒」
時計のラップボタンは押したけどほとんど見ない。この35km地点は最後の関門でもある。とりあえず関門は突破。そしてトイレ発見。初めてレース中にトイレに行った。数分のロス。
さてあと7km。とりあえず前に進みますか。という感じで再び前へ。少し休んだこともあり、ほんのちょっとだけ復活。でもまだキロ7分くらいのペース?
この大田原マラソンは水は5km毎にきっちりあるのだが、食料は一切ない。市民エイドも無いのだが、ここ35kmを超えたところに唯一の市民エイド・バナナがある。子供が何人か配ってくれている。正直今までで一番ありがたいと思った市民エイドだった。一切れもらい、心の中で「バナナパワー・バナナパワー」と叫ぶ。気分も変わったのか、糖分が入って血糖値が変わったのかは知らないけど、ずいぶん元気も出る。よし、もう少しがんばってやってみよう。
足は痛いし、攣りそうだけど、今年最後のマラソン。もうしばらくはこんな思いをすることもないのだろうから、今もう少し努力してもいいだろう。残り5km表示。残り4km表示・・・。キロ5分半くらいのペース。残り3km表示。まだ40kmは出てこない。そして・・

「35-40km 30分30秒」
まぁトイレ休憩とかあったししょうがない。残りは2.2km。いつのまにか街頭の応援も増えている。残り2kmを切ったころ、会場のアドバルーンを発見。もう少しだ。
あと1600mとかあと1400mとか、ここで声をかけてくれる人の距離が妙に正確。自分の目分量とほぼいっしょ。いい人達だ。
最後のカーブを曲がると競技場へ。最後の力を振り絞って2006年の最後のマラソンゴールへ。

「40km-ゴール 12分47秒」
30km以降は屈伸したり歩いたりの散々な12kmだったけど、どうにかゴールできた。タイムは自分の時計で3時間33分19秒。グロスでは3時間33分27秒だったようだ。

レース後、絶対このままでは攣ると思って大事に大事にゆっくりゆっくり行動。タイムがよければこの痛みも平気なんだけど、この結果だと、痛さも倍増かな。

結局途中ペースが上がったり下がったりの精神的・経験的な未熟さと、そして何より実力不足を思い知った。ハーフとフルは全く違うと、知っていたはずなのに、再度認識させられた。いや、そういう練習を避けていた結果なんだよね。きっと。

とはいえ、この大会自体は十分満足だった。途中途中の交通整理とかものすごくうまく行なわれていたし、走りやすかった。来年、できれば再挑戦したい。いい大会です。◎

フルマラソン(ネット) 3時間33分19秒
フルマラソン(グロス) 3時間33分27秒
フルマラソン男子順位(グロス)1056人中534位
フルマラソン総合順位(グロス)1149人中569位


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21:08 ||

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2006/11/12>
第25回ねりま光が丘ロードレース 20Km
<場所:光が丘公園周回コース 11月12日10時30分スタート>

家から自転車で約10分。非常に近い場所で行われるこの大会。初フルマラソン挑戦を夢見ていた3年前に10kmで参加、その後はタイミングが合わず、久しぶりの参戦となった。今年は20kmに挑戦。

フル本番の大田原マラソン前哨戦最後となるレース。先日の諏訪湖マラソンハーフでは、どうにか自己新になるも、前半突っ込み過ぎ、後半失速で非常に後味の悪いレースとなった。今回のターゲットタイムは、その諏訪湖マラソンで目標にしつつ達成できなかった1km4分30秒ペース、20kmで1時間30分。

また今回はもうひとつ課題がある。それはそのペース感覚を終始持って走れるか・・だ。
大田原マラソンは5km毎の距離表示。今まで慣れた1km毎ではない。長丁場であるので多少の調整はできるだろうが、突っ込みすぎ・スローすぎを防ぐ為にもより正確なペース感覚が必要になる。今回、この光が丘ロードレースは距離表示がほとんどない。つまり、「こんなものかな」感覚がどれくらい正確かを試すことができる。

光が丘ロードレース
さて、当日。天気は晴れ。日なたは暖かい、が、北風は冷たい。時折、強く吹く風が少し気になる。

現地には1時間半前くらいに到着。ゆっくり準備しつつ、我々スタートの1時間前に行われる10kmのレースを観戦する。この10kmには来月の福岡国際マラソンの調整ということで、諏訪利成選手が出場していた。10kmは彼がダントツの優勝。さすが、アテネ五輪代表(アテネ6位入賞)、ちょっとだけ併走して走ったけど、追いつかなかったです(^^)。

さて、我々のスタート。代々木RCのマカハさんとスタート前にお会いしていっしょに並ぶ。で、スタート。

ここの20kmコースはちょっと複雑だ。まず、トラックを約2周。続いて公園内周回を1周。そして、公園外周を5周。最後はトラックに戻ってきてゴールだ。(実際は公園外周も一部公園内を走ったりする。)
距離表示は基本的に最初の1kmと10km地点。それと最後の1km(つまり19km)。ただし、外周を5周するので、あるポイントを決めておけば周回(1周3.2kmらしい)のラップは取ることができる(ことに途中で気づいたw)。

光が丘ロードレース
トラックは広くないので、トラック周回1周目はコミコミ。それでも参加者約440名(パンフレット名簿調べ)の規模はすぐにほどなくばらけて、トラック2周目はほぼ自分のペースになる。
気になる最初の1kmは4:19。ちょっと早め。

公園内周回は、ほとんどが木陰の中。涼しい。
ペースはこんな感じかなぁちょっと呼吸が荒い感じだから早いのかなぁと思いながら進む。実際、レース前半は周りに人が多くて競い合いがあってペースが上がってしまうのかもしれない。

そして外周へ。風に強く吹かれるポイントがいくつかある。とともに、ゆるいが多少の登り下り。
距離的にはたぶん4kmとか5kmくらい。まだ、多少の順位変動はあるが、徐々に前後のメンバーが固定されていくような気がする。ある女性を抜く。ところが、その女性に後ろピッタリ付けられる。後ろを振り返って確認をしているわけではないが、女性なので沿道から結構声をかけられていたので、その存在はずっーと気になっていた。

2周目突入。ここでとりあえず時計のラップをボタンを押しておく。(以下3.2km毎のラップを取るため)
家に帰って逆算すると、この1km地点から6.8km地点までの1km平均は4:19であった。今考えるとやっぱちょっとペースが早かったようだ。

先はまだまだ長いし、とにかく自分の体内時計を信じて走る。たまに、すーっと後ろからパスされたり、前に追いついたりするけど、自分のペースは正しい、コンスタントに進んでいると信じる。

3周目。時計のラップは14:19。走りながらこの数字を3.2kmで割って1kmあたり何分かなんていう計算はできるわけがない。あとで電卓でたたくと4:28。おお目標ペースだったのね。
なおここらへんが10kmらしい。とりあえず時計を確認すると44分ちょっと前。20km目標は1時間半だから目標は上回っているという計算くらいはできる。よし、自分のペースは正しいようだ。ちなみに、まだ、女性は後ろについているようだった。

4周目。1周ラップは14:16。(1km4:28。)この途中で、1位の先頭選手に抜かれて周回遅れにさせられる。(>_<)
なお、最後尾の選手は私も抜いているので、この頃になると周回を5周目の人~3周目の人と結構入り乱れてくる。後ろの女性は相変わらずいるようだ。どうせなら抜かしてくれた方が気が楽だが、わざわざペースを落として抜かれるのもどうかと思う。で、あることに気づいた。ああ、この人、たまに強く吹く風の壁に私をしてるんだぁと。マラソン中継とか見てるとよくそういうこと解説者が言っているものな。試しに私も前を行く周回遅れのランナーでちょっと試してみる。おお、確かに少し楽かも・・・。

なんだか、この調子で最後はこの女性に抜かれちゃう気がするなぁーと考えつつ最後の5周目突入。14:21(4:19)。速いランナーはここでもう競技場に戻っていく。私はもう1周。

ふと後ろのランナーの息が上がってるのがわかる。さっきまではこんなに上がってなかったよね。ラストスパートか?でも、抜かしてこない。もしかして、いっぱいいっぱい?おお、マラソン中継で相手の呼吸を聞いてペースを知るというのはこのことか。なんか今日は、いろいろと体験することが多い。それなりに「レース」をしている気がする。そして、彼女の気配は無くなっていった。

残り1km表示。ちらっと時計を見ると1時間24分くらい。うん1時間30分は切れそう。そして、競技場内へ。

ここらへんはやっぱり気持ちでスパート。なかなか前のランナーには追いつかない。まぁ、抜かれもしないし・・・でゴール。ネットで1時間28分24秒。30分切れた!

結局、終始1kmとか5kmとかのラップは気にせず、自分のいいペースをキープしながら走り切れた。もちろん、ならもう少し速く行けたのでは?とかいう考え方もできなくは無いが、諏訪湖の時に比べて最後までペースダウンしなかった今回の方が気持ちは遙かにいい。
あの時のような、走後の変な足の攣りとかもないし、やっぱりマイペース、自分の無理しないペースで終始行くのが一番楽しい。そして結果もいいという結論付けをして、今日のレースは終了した。


20km(ネット) 1時間28分24秒
20km(グロス) 1時間28分31秒
20km男子順位(グロス)322人中80位
20km総合順位(グロス)356人中84位


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