「まさ」のあれこれWeblog
職業はランナーでもプログラマーでもないけど・・
   
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2005/11/12>
New York City Marathon 2005
ゴール後
2005年11月6日 10:10スタート

 いよいよ待ちに待ったニューヨークシティマラソンが始まる。思えば今年の2月に抽選を申し込んでから9ヶ月。マラソンの準備はそうでもないが、旅行の準備を含めたこの大会への思い入れの大きさは初フルマラソンに匹敵するくらいだったと思う。


スタートは10時10分予定。スタート地点のStaten Islandには、大会の用意したバスかフェリーで行かなければいけない。私はNew York Public Library発のバスを選択。案内には、6時までにバス乗り場に到着をお勧めするとあったので、当日は朝4時起床。5時に宿を出て5時半にバスに乗るべく行動をした。


この時期のニューヨークの日の出時間は6時半。まだ外は真っ暗。徒歩でNew York Public Libraryに向かう途中に立ち寄ったTimesSquare。さすがに人手もほとんど無く、ネオンだけが輝いている。

バス乗り場
バス乗り場には目標より10分くらい早い5時20分に到着。すでにランナーが集まり始めている。もうここからボランティアも大勢集合。早くも我々とハイタッチ状態。すでに「がんばれ!」とか「前に進むだけ!」とかの応援が飛び交う。

バスはもう何十台も並んでいる。ゼッケンを係りの人に見せて(ジャージのジッパーを下ろして見せて)バスに、順に乗り込んでいく。席が埋まったら出発なので、立ち席になることはない。運良く(ほんとは良くなかった)、最後の一人に入り込みひとつ先のバスに乗り込むことが出来た。

たぶん、Public LibraryからStaten Islandまでは、車で30分くらいだろうか?朝6時前の日曜だから渋滞は無いだろう。ところが、30分くらい経っても全然着きそうな気配が無い。
すると、突然後ろに座っていた男性が、ツカツカと運転席の方に。トイレにでも行きたいのか?と思っていたら、急にバスがユーターン。え?まさか、バスジャック?!

もちろんバスジャックであるわけではなく、実は運転手が道を間違えた模様。って、Staten Islandへの道のりって銀座三越前から横浜ベイブリッジふもとにいくくらい単純なコースのはずなのに・・・。たぶん、これだけの選手を送迎するために急きょ雇われた素人運転手だったんだろう。
ということで、1時間以上かかってスタート地点のStaten Islandに到着。バスの乗客全員から拍手が起こる。正しい道をエスコートした男性はガッツポーズ。これが、アメリカか(笑)。

とはいっても、10時10分スタートだから7時前に到着した時点で十分時間がある。ところが、このスタート前も十分イベント満載なのだ。

トイレ
まずは、朝食をゲット。もちろん無料。ベーグル・バナナ・ヨーグルト・パワーバー。ゲータレードや温かいコーヒー・紅茶まである。ミネラルウォーターにおいては、500ccのペットボトルをまたもや2本もくれる。こんなに飲めません。

トイレの数も噂どおり圧巻。永遠に続く簡易トイレ。もちろん洋式。さすがにスタート前は列になっていたがたぶん10~15分くらいではけるのではないだろうか?

日本にあるように、テーピングをできるスペースとかもあるのだが、これは日本には無いなと思ったのは、自分の名前をウェアに貼るテープを記入するコーナー。このマラソンでは自己主張した方が勝ち。ちなみに私は事前に日本で「I am MASA. From Japan.」ラベルを自作して前後に貼っていたので、不要でした。

スポンジボブ
スタート前までの時間つぶしはまだまだある。まずはオフィシャル写真撮影エリア。要は、ここでオフィシャルのカメラマンに撮ってもらうと後日購入できますよとこうところで、アメリカで人気のスポンジボブといっしょに撮れたりもする。そして、舞台の上ではライブコンサート。これがなかなか良くて1時間以上も聞いてしまっていた。

荷物は、事前に渡されていた袋に入れてゼッケンに指定されているトラックに。ちなみに、案内に「clear goody bag 」と書かれているこれは、ただのビニール袋だ。(破れにくそうと言えばそれがgoodyなのかなぁ・・)
なお、着替え用テント等はないので、女性の方はお気をつけて。

そして、アップ・トイレの後、スタート地点へ。スタートはブルー・オレンジ・グリーンと分かれていて、事前に指定されている。最初の8mileまでは、この色別に若干コースがちがう。つまりスタート前の混雑もとりあえず3つに分散させることで緩和させているのだ。(ちなみに私はグリーン。)

グリーン
この大会、実は主催者がペースランナーを用意している。3:15, 3:30, 3:40, 3:50, 4:00, 4:15, 4:30, 4:45, 5:00, 5:30の各チーム。参加したい人は、前日までのゼッケン受取り時に申告するとそのチームのゼッケン(ウェアの後ろにつける)とそのマイル毎のペースが書かれた腕に巻くテープをくれる。前日、どれに参加しようかと迷ったけど、とりあえず3:30チームを選択。ちなみに、ゴールタイムを3時間30分を狙うと、1mileあたり8分でゴールとなる。マイルという表示に慣れていないので、このキリのいい数字は覚えやすい。(ちなみに、今回のレポートはmile表記です。1mile=約1.6km。適当に換算してください。)

スタート地点。3時間30分チームの風船の下に。約20分くらい前から徐々にスタートラインに向かって移動。
天候はここに到着した時点では少し霧が出ていたが、今は晴れ。寒くもない。上に着ていたウィンドウブレーカーを投げ捨てる。この選手の脱ぎ捨てたウェアは集めて寄付にまわされる。


スタート5分前。ライブで国歌が流れる。そして、大砲の音と共にスタート。今回は42.2kmでなく26.2mileの旅だ。

Verrazano-Narrows
まずは、Verrazano-Narrows Bridge。STATEN ISLANDとBROOKLYNを結ぶ橋だ。この橋、2層になっていて、残念ながら我々グリーンスタートは、この橋の下の層だった。しかし、さすが3万人以上がいっぺんに橋を走ると、ゆれるゆれる。まるで、マットレスの上を走っているかのように、床がぐにゃぐにゃする。

スタートから1mileくらいまではやはり混雑。ペースランナーも目標の8分では刻めず、通過が9:19。しかし、ここからペースランナーも意地になったのか、7分くらい?極端すぎ。(^^)私は2mile通過が7:14。風船をつけたペースランナーと少し距離が開く。

このBROOKLYNに入ると急に気温が高くなった気がする。いや現実、日差しが強い。今日は予報で暑くなりと言っていたが、やはりそのようだ。風は無い。

まずは、郊外の住宅地。すでに応援の人で沿道で埋め尽くされている。その後、メイン通りにでる。日本でいうと、大きな国道といったところか。何車線もの道路に両側には、商店が立ち並ぶ。応援が2重3重に重なるようになる。

3mile LAP 8:02
4mile LAP 7:59

水分補給は3mile以降、1mile毎。水とゲータレードが用意されている。なお、距離表示も1mile毎。しかも公式時計付き。mile表示は大きくはっきりしていて見やすい。なお、5km毎にも距離表示はある。チップによるラップ計測は10Km、ハーフ、35km、そしてゴール。これはmileに合わせていないところがおもしろい。

ここらへんから外人ランナーが真横に併走。私が3:30狙いの表示をつけて走っているので、「大丈夫?」って聞いてきた。その後、何度目のマラソン?とか簡単な会話を交わしながら、進む。

5mile LAP 7:44
6mile LAP 7:55

沿道の応援も圧巻なのは、そこらじゅうでやっているライブバンドによる応援。主催者発表だと100以上らしい。それらの熱い演奏も街頭の応援する人達を盛り上げる。

7mile LAP 8:01
8mile LAP 8:12

8mileくらいから、どうもペースがおかしい。8mileというとえーっと13kmくらい?。併走していた外人選手に先に行ってもらう。ここからブルー・オレンジ・グリーン各コースがひとつにまとまる。

9mile LAP 8:35
10mile LAP 8:07

10mileではちょっと戻したけど明らかにペースダウン。この段階でペースが落ちていくのは今までの経験上無い。
時差ぼけ?お疲れ?睡眠不足?風邪気味?いろいろな理由はあるかと思うけど、何かがちがう。しかしこの距離で、この兆候は先が思いやられる。で、ここで時間に対する緊張が切れる。いいや、せっかくここまで来たのだから、ファンランで楽しんでいこう。そう考えた瞬間から、ストライドが短くなり、走り方が変わる。(後から考えると、そう変わったと思う。)

11mile LAP 8:51
12mile LAP 8:30
13mile LAP 9:13

うわぁー。まだハーフを通過していないのに、どんどんラップが落ちていくぞ。1mile9分を切れなかった時点で4時間を切ることも難しいか。ますますタイムへの執着がなくなる。いいや、楽しめればっていう世界にどっぷり入る。抜かされることに対して何も感じなくなる。

2番目の橋PulaskiBridgeを渡ってQUEENSへ。

14mile LAP 9:38
15mile LAP 10:09

とりあえず、mile毎にラップは取るがすでに興味なし。(^^)

Queensboro
そして、難所にひとつマンハッタンに入るQueensboro Bridgeへ。
この橋が長い。橋なので真ん中に向かって登っていくのだが、これが永遠に続く気がする。
このマラソン、唯一応援がないのが、橋の上だ。つまり、今まで応援に支えられたランナーが唯一孤独になるのが橋の上。歩きたくなるのも、この橋くらいからだろう。

歩いちゃおうかなぁ・・と思いながら、橋の上で16mile通過。

16mile LAP 10:37

そして橋をぐるりとまわりながらMANHATTANへ降りる。
その瞬間・・・・。
ものすごい歓声。えっ?だれか有名人でもいるの?いやいや、みんな我々一般選手に対しての応援だ。その迫力や半端ではない。今までのBROOKLYN、QUEENSの応援もそりゃぁすごかった。でも、MANHATTANはそれ以上。それは主催者が演出しているものでもなんでもなく、たぶんごく自然なニューヨークシティマラソンの姿なのであり、こんな状況が普通にありえるなんて、もう・・・言葉にならない。なに?なぜ?この盛り上がりはどこからくるの?

ここからFirstAvenueをまっすぐ北に上る。まっすぐの直進コースが続く。

17mile LAP 10:00
18mile LAP 10:10
19mile LAP 11:11

MANHATTANに入ってからは、今までの水・ゲータレードステーションの他にスポンジ(スポンジボブというキャラクターのスポンジ!顔が書いてあります。)や、PowerGelステーションが登場。
PowerGelステーションでは、地面がベタベタしてました(笑)。

一時MANHATTANからお別れ。WillisAveBridgeを渡ってBRONXへ入る。

ここら辺から体がきつくなる。まず、姿勢が崩れていたせいか、首筋が痛い。こんなの初めて。少し止まってストレッチ。どうにか痛みは治まる。続いて足が攣りそうな気配発生。富士登山競走で足が攣って飛んでもない経験をしたので、ここでは大事をとって再びストレッチ。体がいろいろなところで悲鳴を上げ始めている。

20,21mile LAP 24:39(20mile計測忘れ)

最後の橋、Madison Avenue Bridgeを渡ってふたたびMANHATTANへ。
あと5mileくらいということは8kmくらい?ああやっとここまで来たという感じ。でも、体は相当辛いがリタイヤするという気持ちはこれっぽっちも起きなかった。たぶん、這ってでも最後まで行けるはず。この環境で、"Dropping Out"を宣言する人はいないだろう。

22mile LAP 11:25
23mile LAP 11:44
24mile LAP 12:26
25mile LAP 12:27

もう、早歩きの方が速いんじゃないかと思うスピード。でも、止まらない。
"Masa--!!"
"GO GO Masa!"
見も知らない人がそう応援してくれる。しかも、叫んで!叫んで応援してくれる。叫ぶ?私に?知らない異国人に?叫んで応援?

体中が痛くて、でもその応援が麻薬となって、気持ちを動かす。足は止まらない。
今回、何百人の街頭に人に自分の名前を呼んでもらったろう?マラソンって個人競技の孤独な戦いだと思っていたけど、ここニューヨークは明らかに違った。この文化と歴史が3万5千人のランナーを集め何十万の応援を呼ぶのだろう。
別の世界を走っていたような、このすごい26.2mileがもう終わる・・・。

26mile LAP 11:59
26.2mile LAP 2:33

ゴール
ゴール。おわったぁ。タイムは4時間16分。めちゃくちゃなタイム。過去最悪。ベストより55分くらい遅い。
でも、不思議とタイムに悔いは感じない。それよりも、この大会に参加できたという満足感の方がはるかに大きい。今回は、なにか別次元なのだ。

強いて今回のタイムの理由を分析すれば、
・疲れか時差ぼけかで15kmくらいから失速。
・気持ち的にファンランモードに簡単に切り替わってしまった
・逆にペースが乱れ、後にこれが体にダメージを溜めた
だろう。でも、今回はどうでもいいや。そんなこと。

ゴール後は、完走メダル。そして、記念写真ゾーン。
防寒の銀紙を体に巻いてもらう。これがあるとないとでは大違い。気温が高めの今回でも、非常に重宝する。
チップの取り外しのために、靴磨きのように足を乗せる台が50mくらい続く!そこに足を乗せるとボランティアが取ってくれる。これはありがたい。
そして、水。給食ゾーン。PowerBarとか、またベーグルとか。(^^)
リンゴもあったね。ニューヨークのリンゴは酸味があってとてもおいしい。そうそう、塩も配っていた。

そういうのがずーっと並んでいて、1kmくらい歩かされてようやく荷物受け渡しのトラックへ。荷物はすぐ出てくる。
この後、家族とかと合う、待ち合わせステーションがあるようだ。
私はこの後、ジャージ等を着込み、全工程終了。

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とにかく、運営をとっても文句ない大会だった。参加費は日本の
大会に較べると高いが、それ以上の満足度を得られたと思う。

ぜひ、一度は参加してみてもらいたい。
間違えなく★★★★★の大会だった。

すごいよ。ニューヨークシティマラソン。


フルマラソン(ネット) 4時間16分42秒
フルマラソン(グロス) 4時間18分27秒
フルマラソン(グロス)全体順位 12,820位/37,597人
フルマラソン(グロス)男性順位 10,010位24,792人
フルマラソン(グロス)40-44歳順位 2,153位6,827人



【参考】
International Frendship Run 2005
NYCマラソン Race Week Events

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